新たな義足の実証実験
2018-07-25 00:03:41
革新的な3Dプリント義足がフィリピンで実証実験開始、社会的課題に光を射す
最近、インスタリム株式会社が発表したニュースが、義足の製造と提供の在り方を大きく変える可能性を秘めています。ある社会的課題に対処するため、同社は世界初となる3Dプリント義足の製品化に向けた実証実験をフィリピン大学総合病院および日本貿易振興機構(JETRO)と連携して開始しました。
社会的課題の背景
従来の義足は製造にかかるコストが高く、また製作に必要な専門的な技術が求められます。そのため、通常、1本あたりの価格は30万円から100万円に及び、製作には2から3週間ほどの期間が必要となります。この事情は、特に開発途上国において、義足を必要とする多くの人々が社会参加の障害となっていました。フィリピンでは、なんと100万人以上の人々が義足を入手できずにいるという実態も存在します。
新しい製造方法の提案
インスタリムは、義肢装具製作専用の3Dモデリングソフトや3Dプリンター、機械学習を駆使した設計プロセスを用いたカスタム製造ソリューションの開発に取り組んでいます。このアプローチにより、従来の約10分の1のコストと納期の短縮が見込まれており、経済的かつ迅速な製作が期待されています。
実証実験の詳細
フィリピンにおけるこの実証実験は、2018年7月から2019年2月までの予定で、具体的にはマニラ首都圏地域での実施です。実験では、50名の被験者に対し、義足を製作し、実生活での使用を通じて体験を検証します。また、開発したソリューションの効果検証や、医師や義肢装具士へのトレーニングも行われます。
将来の展望
この実証実験を踏まえて、安全性や有用性が確認できた製品の開発を進め、2019年春にはフィリピンでの事業開始を目指しています。この取り組みは、単なる試供品の提供に留まらず、実際に製造体制が構築されることにより、真の社会貢献を果たすことが期待されています。
インスタリム株式会社の概要
インスタリム株式会社は、東京都世田谷区に拠点を置き、3Dプリント義肢装具の開発・製造・販売を手掛けています。代表者は徳島泰氏で、独自の製造プロセスを使って、新しい義足のスタンダードを築こうとしています。彼らのビジョンは、「必要とするすべての人が義肢装具を手に入れられる世界を作る」ことです。
この革新的な取り組みが、多くの人々に希望をもたらすことを期待せずにはいられません。インスタリムの活動から目が離せません!
会社情報
- 会社名
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インスタリム株式会社
- 住所
- 東京都墨田区横川1-16-3
- 電話番号
-
03-6805-5356