未来の酒文化を体験する「KAORIUM for Sake & Wine」
2025年4月23日、水曜日、東京都立産業貿易センターで開催された「国分酒類総合展示会」。今回の展示会は「未来に続く酒文化」をテーマに、新たな価値創造と売場活性化を目指した多くの提案が集まりました。その中でも目を引いたのが、セントマティック株式会社のソムリエAI「KAORIUM for Sake & Wine」です。
KAORIUMの魅力とは?
「KAORIUM for Sake & Wine」は、AIを活用してお酒の香りや風味を言葉で表現するシステムです。人間の感性と膨大なデータを組み合わせることで、飲み手にとって理想のお酒を見つける手助けをします。特に、日本酒の深い風味や特徴は表現が難しいこともありますが、KAORIUMはそれを可視化することが可能です。
このシステムの導入により、お酒の選び方に困っている方や、味わいの違いを理解しづらい方でも、より豊かな飲食体験を楽しむことができるようになります。日本酒を初めて試す人から、愛好者まで幅広く対応可能で、会場ではたくさんの訪問者に体験が好評を得ました。
展示会の内容
展示会では「伝統と継承」「革新と進化」「多様性と共生」の3つの主要な提案があり、250社以上の酒類関連企業が参加しました。特に、国分グループ本社の発表した「2025年の酒類市場動向とトレンド」は大きな関心を集めました。この展示会は、業界内の小売業者や酒販店、外食産業の方々に新たなビジネスチャンスを提供する場ともなりました。
KAORIUMの導入背景
セントマティックが目指すのは「嗅覚のデジタライゼーション」です。香りとその体験を言葉で表現することにより、誰もが嗅覚を通じて深い感情的体験を得る手助けをするというビジョンがあります。KAORIUMは、ただの飲食体験を超えて、香りを通じて人々の生活に新たな価値を提供する存在として期待されています。
さらに、展示会では関係者から「KAORIUMを通じてより多くの人に日本酒の魅力が伝わる手段として非常に効果的」という声も寄せられました。この新しいテクノロジーは、未来の酒文化を豊かにするための重要なツールとなり得るのです。
SCENTMATIC株式会社の取り組み
SCENTMATIC株式会社は、2019年に設立された香りを言語化するAIシステムを開発する企業です。彼らの目標は、香りを通じて感性を進化させ、あらゆる業界でのビジネスに革新をもたらすことです。KAORIUMは、今後の飲食文化を変える一助となるでしょう。
まとめ
「国分酒類総合展示会」でのKAORIUMの登場は、酒文化の未来を切り拓く重要な一歩となりました。多くの人と酒の新しい出会いを創出するこのAIシステムが、それぞれの人生に豊かな飲み体験を提供することを期待したいところです。