岐阜県東濃地域で実施される自動運転社会実装推進事業

岐阜県東濃地域における自動運転実証運行の動き

株式会社マクニカは、岐阜県の東濃地域で行われる日本初の広域連携および自動運転実証運行に参加することを発表しました。このプロジェクトは、ひとつの地域で国土交通省が採択した自動運転社会実装推進事業であり、6つの自治体が協力して進めています。

プロジェクトの背景

岐阜県東濃地域は、少子高齢化が進行しており、地域内の交通手段が不足しています。このため、既存の交通網を維持することと、地域の将来の発展を見据えた持続可能な交通システムを構築することが求められています。これには、自動運転車やEVバスを中心にした新たな移動サービスの導入が不可欠です。マクニカは、その経験と技術を活かし、このプロジェクトに貢献します。

実証運行の概要

実証運行は、9月下旬から12月上旬までの間に実施され、恵那市の岩村駅から岩村歴史資料館まで、多治見市、瑞浪市、下呂市などの主要なエリアで運行されます。特に、全体の運営は「東濃地域自動運転推進コンソーシアム」が担い、マクニカは自動運転EVバスとその遠隔運行管理システムの提供を行います。実証車両には、フランスのNavya Mobility社製のEVOと、ティアフォー社製のMinibus 2.0が使われます。

各自治体の役割

このプロジェクトには、恵那市、多治見市、中津川市、瑞浪市、土岐市、下呂市が参加しています。各自治体は、自動運転サービスの運営主体として走行ルートの提供などを行い、地域における特性やニーズに基づいた移動サービスの提供をサポートします。

今後の展開

マクニカは、本実証運行を経て、2027年度にレベル4の自動運転サービスを約束します。また、リニア中央新幹線の開業や新たな大学院の設立に伴い、地域全体の交通網の拡充を目指します。その中で、住民の生活を豊かにし、訪問者にとっても住み心地の良いまちづくりを進めるために、さまざまな最先端技術を活用します。このコラボレーションは、地域内外で多様なサービスと自動運転交通の統合を目指しています。

マクニカについては、半導体やサイバーセキュリティを中心に、最新技術の提案から実装までを行う企業です。これまでの実績を活かし、持続可能な地域交通サービスの提供を進める取り組みが評価されています。