ひまわり特別支援学校と川口工業高校が共に行った掃除交流会
埼玉県さいたま市において、ひまわり特別支援学校と川口工業高校の掃除部が行った交流会が話題を集めています。この特別なイベントは、一般社団法人日常清掃協会の主導により2025年12月16日に開催され、両校の生徒たちが日常清掃の技術向上を目指して集まりました。
掃除を通して育まれる絆
今回の交流会には、ひまわり特別支援学校から高等部1年生6名、川口工業高校からは掃除部の10名が参加しました。生徒たちはチームに分かれ、「掃除ゲーム」と呼ばれる競技に挑戦したり、掃除部による「ポリッシャー体験」を通して実践的な技術を学びました。このような体験を通じて、生徒たちの間には新たな絆が生まれ、互いの努力を認め合う場となりました。
掃除部の誇りと実績
川口工業高校掃除部は、地域社会への貢献を重視し、地元の清掃活動に積極的に取り組んでいることで知られています。特に、11月30日に行われた「スポGOMI甲子園2025」では、初の2連覇を達成するという快挙も成し遂げました。学校内外で頼りにされる存在であり、その活動は多くの人々に感動を与えています。
これからの清掃業界
ひまわり特別支援学校は肢体不自由教育部門と知的障害教育部門を有する特別支援学校であり、今回の交流会には知的障害教育部門が参加しました。特に清掃業は、マニュアル化しやすいことから知的障害のある生徒にとって将来的な職業選択として注目されています。こうした職業を通じて、自立した生活に役立つスキルを身につけられることは、大きな意義を持つといえるでしょう。
授業の一環としての講習会
この交流会は、日常清掃協会を通じて2024年から始まりました。同協会の鈴木代表が、ひまわり特別支援学校の生徒向けに清掃講習会を行い、その中で川口工業高校の掃除部から「掃除の資格がほしい」というリクエストが寄せられました。この声が、「ToILET清掃検定」の創設へとつながったのです。両校の生徒たちは、ただ学ぶだけでなく、未来に向けての道を切り拓く貴重な経験をしています。
生徒たちの感想
多くの生徒がこの交流会を通じて成長の機会を得たようです。川口工業高校の掃除部の生徒は、「掃除はつまらないと思われがちだが、やる前と後での違いを実感でき、達成感がある」と語りました。他方、ひまわり特別支援学校の生徒も「ポリッシャー体験は難しそうに思ったが、意外に簡単で面白かった」と感想を述べました。
教頭も「掃除という仕事は大変だが、やりがいがある。生徒たちにこの達成感を生活でも感じてほしい」とその意義を語り、日常清掃協会の鈴木代表は「若い世代が掃除を通じてつながり、清掃業界の未来に希望を持てる」とし、交流会の重要性を強調しました。
日常清掃協会について
一般社団法人日常清掃協会は、清掃に関する情報を整理し、関係者のスキルやマインドを高めることを目的に活動しています。資格試験やオンライン講座を提供し、清掃の重要性を広めるための取り組みを行っています。詳しくは
こちらをご覧ください。
結論
掃除を通じて結びついたひまわり特別支援学校と川口工業高校の生徒たち。彼らの交流は、未来への希望とともに、清掃業のさらなる発展につながることでしょう。