地域活性化の試み
2018-09-03 08:10:00
地域活性化を目指すオープンイノベーションの新たな試み
地域活性化を目指すオープンイノベーションの新たな試み
日本は、超高齢化社会が進行し、人口減少と若年者の労働人口不足が深刻な問題となっています。特に、東京一極集中が進む中地方の過疎化が加速し、地域の活性化が求められています。2014年に発表された『地方創生』政策は、この現状を打破し、地域の人口減少を食い止め、地方の活力を高めることを目的としています。
このような社会的背景の中、近年注目を集めているのが「オープンイノベーション」です。これは、2017年に設立されたビジネスマッチングプラットフォーム「eiicon」が中心となり、地域創生の施策として活用されています。このプラットフォームでは、各地域のハブコミュニティが参画し、地域企業や企業間のつながりを促進します。
地域共創の先駆者たち
eiiocの「OPEN INNOVATION×LOCAL HUB」には、地域の共創を促進するためのハブコミュニティが集まりました。例えば、INTILAQ東北イノベーションセンターやT-Biz(東北大学連携ビジネスインキュベータ)、大阪イノベーションハブ(OIH)などが初回参画メンバーとして名を連ねています。各コミュニティは、地域に密着した企業を紹介し、地域企業との新たなつながりを生むことで、地域が抱える社会的課題の解決を目指しています。
参加企業の紹介と地域活性化のビジョン
地域の企業が自らの挑戦をサポートするためには、支援を行う企業との連携が必要不可欠です。参加するハブコミュニティでは、各地域が持つ特性を理解した上で、関連する企業をキュレーションしています。この仕組みにより、地域の企業は自らの課題を解決するための参画先を見つけやすくなり、更には地域の奥深いリソースを活用するチャンスも得られます。
例えば、FUKUOKA growth nextといった地域の企業支援を行う組織は、地域の起業家精神を育むだけでなく、地域資源の活用方法を模索し、地域全体の発展に寄与しています。これにより、地方の企業は新たなビジネスモデルの構築や、新しいアイデアの創出につながる可能性があります。
オープンイノベーションの重要性
オープンイノベーションとは、企業が内部のリソースに頼ることなく、外部との連携を積極的に取り入れることで新たな価値を生み出す手法です。これは、ヘンリー・W・チェスブロウ氏が提唱した理念であり、特に地方創生においては、地方独自の課題解決に向けた革新的なアプローチとして注目されています。
オープンイノベーションの取り組みは、地方企業にとって新たなビジネス機会を創出し、地域全体の価値向上につながることが期待されます。それにより、地域の魅力が増し、人口流出を防ぐ一助となるでしょう。
今後の展望
これからの地域活性化におけるオープンイノベーションの役割はますます重要になります。各地域のハブコミュニティが連携し、新たな価値を創出することで、日本全体の活力を高める施策が進むことが望まれます。今後もこの動きに注目し、地域ならではの取り組みが広がることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社eiicon
- 住所
- 東京都文京区後楽2-2-23住友不動産飯田橋ビル2号館 3F
- 電話番号
-
03-6670-3273