iUtopia2025で実現したJPYC対応ガチャ体験
2025年11月2日と3日、東京・竹芝で開催された「iUtopia2025~わ~」において、情報経営イノベーション専門職大学(iU)の研究プロジェクトMID Lab.と、iUの関連会社である合同会社Imagination Studioが、世界初となるステーブルコイン「JPYC」に対応したガチャ体験を発表しました。このプロジェクトは、両者が共同開発する「iTouch Platform 25」に基づき、参加者が登録から決済、物理的なリワードの受け取りまでをシームレスに体験できる仕組みを提供します。
この取り組みは、JPYCを発行するJPYC株式会社と連携しており、日本初のステーブルコインが登場したことにより、キャンパス内外での小額・即時決済を実現しました。来場者は暗号資産ウォレットからJPYC決済用QRコードを読み取ると、ガチャガチャ機のロックが解除され、1回のプレイが可能になります。この過程で、来場者は決済からリワード獲得までの全てを途切れなく体験することができます。
iTouch Platformによる新しい体験
iTouch Platformは、「ウォレット=ID+記録+決済」という理念のもと、学生証や社員証の利用を促進しています。イベントに参加する際、QRコード型のスタンプカードが発行され、三井住友カードの決済端末を通じてスタンプが貯まる仕組みが提供されます。所定数のスタンプを達成することで、参加者はJPYC決済が可能なガチャにアクセスできるようになります。
開発を担当したImagination Studioの代表、村田圭梧氏は、ハードウェアと決済端末の同期が重要であると同時に、ブロックチェーンに関する基礎知識を学び直さなければならなかったことを強調しました。特に、開発環境と実際の使用環境では体感が大きく異なるため、体験を滑らかに保つために努力が必要だったと述べています。
教育環境の革新
iU MID Lab.の松村太郎教授は、学生や教職員が価値を持ち運び、安全に記録できる情報環境を目指すことが重要だと話しています。JPYCとの連携によって、教育機関がより信頼性の高い環境を構築し、情報が人的・学術的価値を示すことができる将来像が具体化しました。これは、出欠の管理や参加の記録を通じて、学びの記録を生成し、キャリアにつなげる新しい環境を生み出すものです。
未来への展望
iUおよびImagination Studioは、今後もJPYCの適用範囲を広げ、特にキャンパス内での決済環境を整える計画があります。例えば、食堂でのJPYC決済を導入することで、単に食堂の食券代替だけでなく、食事の栄養価データもウォレットに統合することを目指しています。このように、教育と決済が交差する新しい基準を提示することに挑戦し続けます。最終的には、JPYCが新しい価値の循環を生み出し、現代の教育環境における重要な要素となることが期待されています。