三菱重工が玄海原発向けにMOX燃料を受注
九州電力株式会社の玄海原子力発電所3号機に向けて、三菱重工業がMOX燃料の供給を決定しました。この契約により、三菱重工は同発電所に高品質なMOX燃料を提供し、持続可能なエネルギー供給に貢献します。
MOX燃料とは?
MOX燃料とは、ウランとプルトニウムを混合した酸化物燃料のことです。具体的には、使用済み燃料を再処理することで取り出されたプルトニウムとウランを原料にしています。この技術は、同発電所のプルサーマル計画において重要な役割を果たします。
供給体制と品質管理
三菱重工はMOX燃料の設計を担当し、製造は同グループ内の三菱原子燃料株式会社が行います。さらに、フランスのオラノ社のメロックス工場での製造が計画されています。三菱重工は、これまで国内の電力向けに57体のMOX燃料を納入した実績があり、その経験を活かして、高品質な燃料供給に向けた取り組みを行います。
プルサーマル計画への貢献
三菱重工のMOX燃料供給は、九州電力のプルサーマル計画を力強く支援します。この計画は、原子力発電の持続可能性を高めることを目指しており、プルトニウムの削減にも貢献しています。これにより、資源の有効活用が促進され、環境負荷の軽減にもつながります。
三菱重工の未来へのビジョン
この契約は、三菱重工にとって重要な一歩です。今後も、高品質なMOX燃料を安定的に供給することで、日本国内のエネルギー問題に貢献していく意向です。また、持続可能な社会の実現を目指し、再生可能エネルギーやCO2削減に向けた技術革新にも取り組んでいきます。
公式情報
詳細な情報については、三菱重工業の公式ウェブサイトやオンラインマガジン「SPECTRA」でも確認できます。Twitterアカウント(@MHI_GroupJP)でも最新情報を発信しています。興味のある方はぜひチェックしてください。
このたびのMOX燃料供給契約締結は、三菱重工と九州電力の強固なパートナーシップを象徴するものです。今後もこの関係を発展させ、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた取り組みを進めていくことが期待されています。