企業の福利厚生に新たな風をもたらすシステム『でりさす』が、農林水産省と環境省、消費者庁が共催する「サステナアワード2024」において優秀賞を獲得しました。これは、社員が環境に優しい農産物を手頃な価格で購入できるという、企業のサステナブルな取り組みを象徴しています。
『でりさす』の特徴
このサービスは、『マイナビ農業』が厳選した旬の野菜や果物、さらには加工品を取り寄せることができる独自の福利厚生制度です。『でりさす』を利用することで、マイナビ社員は、持続可能な農業に基づいて選ばれた農作物を享受することができます。これにより、農業従事者は持続可能な経営を実践しやすくなるだけでなく、生産者の支援にもつながります。
農家は昨今、資材や肥料の高騰、さらには気候変動など多くの課題に直面しています。『マイナビ農業』の取り組みは、持続可能な農業の普及を手助けするための重要な一手と言えるでしょう。
認識されるサステナブルな取り組み
「サステナアワード2024」は、食や農林水産業に注目したサステナブルなプロジェクトを広めることを目的とするコンテストです。エントリーされた作品は79点に上り、その中から特に優れた11作品が選ばれました。『でりさす』のような取り組みが評価され、農業に対する理解と関心を高める一助となっています。
表彰式の様子
2月14日、東京都内のAgVenture Labで開催された表彰式。『でりさす』の受賞自体が大きな話題を集め、マイナビの関係者や農業に関心を抱く多くの人々が集いました。評価を受けた『でりさす』は、「地域支援型農業をB2Bに展開し、多くの企業へ波及する期待がある。ストーリーのある農作物情報を買い手に提供することで、持続可能な仕組みが実現されている」との高評価を得ました。
マイナビ農業の今後の展望
マイナビ農業の責任者、横山拓哉氏は、農家が直面している厳しい現状を説明し、今後も持続可能な農業の実現を目指す意義を語っています。農家の数は減少し続け、平均年齢は高齢化しています。それでもなお、持続可能な農業を模索する農家たちを支えるための取り組みとして、『でりさす』が存在しています。
「我々の目指す未来は、一人ひとりが可能性を持ち、未来を見据える世界です。農業と連携しながらこの目標を実現していきたい」と横山氏は強調しました。その言葉通り、マイナビ農業は今後も様々な活動を通じて農業と消費者の架け橋となっていくことが期待されます。
まとめ
「でりさす」が受賞したことは、ただのサービスの成功にとどまらず、農業と企業が連携し、暮らしの中でサステナブルな選択をするきっかけとなります。持続可能な未来を見据えたこの取り組みは、まさに今の時代に求められるものと言えるでしょう。今後もこの流れが続くことを願っています。