無人航空機の成功
2018-09-12 13:20:00

遠隔災害支援を目指す無人航空機の新たな成功体験

株式会社テラ・ラボの挑戦



愛知県春日井市に拠点を置く株式会社テラ・ラボは、2014年に創業されて以来、先進的な無人航空機の研究開発を進めてきました。近年、日本国内では自然災害が頻発しており、特に離島やアクセスが困難な地域では、迅速な災害情報収集が求められています。このような背景の中、テラ・ラボは遠隔地から初動の情報支援を可能にする長距離無人航空機システムの実現を目指しています。

100kmの航行試験成功



最近、テラ・ラボは自社開発の長距離無人航空機システムにおいて、自動制御による連続100kmの航行試験に成功しました。この試験は北海道・大樹町の多目的航空公園で行われ、航続距離や耐久性を実証する重要なステップとなりました。これによって、自動制御技術が確立され、複合材を使用した機体の耐久性が示されました。

今回は、次世代の無人航空機であるTERRA-EG-4000を使用し、推進装置としてエンジンを搭載した固定翼機による飛行が行われました。航行時間は5時間から10時間で、最大航続距離は1000kmに及ぶ可能性があります。これまでの成功を踏まえ、今後は衛星通信を活用したさらに長い航続距離の実現を目指して進化し続けます。

マルチプラットフォーム無人航空機の可能性



テラ・ラボが開発したこの機体は、従来のバッテリー駆動のマルチコプターや有人機とは異なり、より多様な空域や高度での運用が可能です。可視光カメラや赤外線カメラをはじめ、レーザースキャナーや放射線測定器、マルチスペクトラムカメラを搭載することで、被災地上空からの情報収集が可能になります。これにより、災害発生後の迅速な情報提供が実現し、救助活動に寄与することが期待されています。

フォーラムでの成果紹介



テラ・ラボは、これらの成果を多くの人々に知ってもらうため、春日井ビジネスフォーラム(11月16日・17日)への出展が決定しました。その中では実機の展示に加え、「無人航空機の社会的利用~技術と社会の革新が未来を作る」というテーマで講演を行う予定です。業界の最新情報を発信し、無人航空機の潜在能力を広めるための貴重な機会となるでしょう。

開発の歩み



テラ・ラボの長年の努力が実を結んだのは、2014年からの地道な研究開発の賜物です。経済産業省による特定研究開発計画の認定を受けて以降、様々な試験を経て、技術を磨いてきました。「国際災害支援情報基地構想に向けた文理融合型産官学ネットワーク形成国際シンポジウム」への展示、エンジン機による試験の成功など、数々の成果が培われ、ついに自動制御による100km航行にたどり着いたのです。

会社概要



株式会社テラ・ラボは、無人航空機の設計・開発だけでなく、観測オペレーションやオペレーター養成業務なども手掛けている企業です。災害情報の収集や分析を行うことで、社会貢献へと繋がる事業展開を行っており、将来的にはますますの成長が期待されます。

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ですので、テラ・ラボの今後の進展と成果が、多くの人々の命を守るために活かされることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社テラ・ラボ
住所
愛知県春日井市不二ガ丘3-28
電話番号
050-3138-1612

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