2024年下半期 インターネット上の悪評ランキング
調査の概要
アラームボックス株式会社が2024年下半期におけるSNSなどのインターネット上での悪評・クレームが多い業種を発表しました。この調査は11,957社を対象に、各業種に関する口コミや評判を分析しており、特にEC、小売、宿泊、通信、美容などが上位を占める結果となっています。
調査の背景
スマートフォンやSNSの普及により、人々は簡単に情報を発信できるようになりました。消費者庁の調査によれば、情報収集にSNSを利用する割合が84.1%にも上ることから、企業は自らの評判を守るために適切なレピュテーションマネジメントを行う必要があります。このような背景から、アラームボックスではネット上の口コミから悪評が多い業種やその傾向を定期的に調査しています。
クレームの多い業種ランキング
調査結果によると、悪評やクレームが多く寄せられた職種は以下の通りです。
1.
無店舗小売業(通販)
2.
各種商品小売業
3.
宿泊業
4.
機械器具小売業
5.
通信業
6.
医療業
7.
娯楽業
8.
その他の小売業
9.
鉄道業
10.
洗濯・理容・美容・浴場業
1位:無店舗小売業
無店舗小売業は、通販事業が含まれ、今回も悪評が最も多く寄せられました。クレームの内容では、配送の遅延や問い合わせに対する返答の遅さが目立っており、特に指定日配達に商品が届かないケースが多発しています。
2位:各種商品小売業
百貨店やスーパーマーケットに対するクレームも多く、特に接客態度に対する不満が増加しています。店舗でのスタッフ対応が冷たく、質問に対する回答が不十分な場合が多いことが問題とされています。
3位:宿泊業
宿泊業では、部屋や施設の清掃状態に関する悪評が主に集まりました。旅館やホテルでの設備不備や清掃不良が原因で、顧客からのクレームが増加しています。
4位:機械器具小売業
家電量販店や自動車販売店での接客対応に関するクレームが多く、悪い態度や説明不足が問題視されています。特にアフターサービスに対する不満も目立ちます。
5位:通信業
通信事業では、回線速度やカスタマーサポートの問題がクレームに繋がっています。電話やオンラインチャットでのサポート質も低いとされ、顧客からの信頼が薄れています。
まとめ
今回の調査結果は、インターネット上での口コミがますます影響力を持つ時代へと進化していることを示しています。特に無店舗小売業は、顧客との接点が多いため悪評が顕在化しやすく、迅速な対応が求められています。また、対面型サービス業では、サービスの質向上に向けた人員の確保や労働環境の改善が急務となっています。企業は自社の評判を高めるため、悪評を活用し改善を図る姿勢が求められています。