2024年、日本初のドローンショーコンテスト「Japan Drone Show Creativity Awards」が開催され、その結果が発表されました。本コンテストは、日本国内で実施されたドローンショーの中から優れた作品を選出するもので、一般社団法人日本ドローンショー協会(JDSA)が主催しました。ドローンショーの業界全体の発展と文化の向上を目指しており、初回となる今回は2024年の1月から12月までに行われたドローンショーが対象でした。
審査は、JDSAの会員や理事、顧問が行い、業界全体をリサーチした上で候補作品が選定されました。最終的に、審査員の投票により最も評価の高いドローンショーがグランプリに選ばれました。特に注目されたのは、地域文化やエンタメ性を最大限に引き出した作品でした。
各部門の受賞作品
「最多機体数部門」での優秀な作品は、グランプリを受賞した「REDCLIFF COUNTDOWN DRONE SHOW 2025」であり、兵庫県神戸市にて2,025機のドローンが空に描く壮大なショーとなりました。準グランプリには、東京ディズニーリゾートでの「マジック・イン・ジ・エア」が選ばれ、約1,500機を駆使したエンターテインメントの一環として多くの観客を魅了しました。
次に「エンターテインメント部門」のグランプリ作品は「STAR ISLAND 2024」でした。福岡市及び東京のお台場の海浜公園で実施され、1,000機のドローンが視覚と聴覚に訴える演出を行い、観客に感動を与えました。審査員は、その物語性や演出の華やかさが新たな対話を生むきっかけとなったことを評価しました。
さらに「地域・まちおこし部門」では、上士幌町が主催する「かみしほろクリスマスドローンショー2024」がグランプリを受賞しました。地元の魅力を生かしたユニークな構成が評価され、地域イベントが恒例行事として定着する素晴らしさが強調されました。
「広告・プロモーション部門」では、コカ・コーラが主催したクリスマスドローンショーが評価され、SNSを活用したプロモーション効果に注目が集まりました。観客が乾杯をする体験型コンテンツとして、冬の風物詩として定着しつつある点も高く評価されました。
社会的意義を強調した「社会発信部門」では、「MUSIC LOVES ART - MICUSRAT」がグランプリに輝きました。若者が集まるフェスと文化イベントが融合したこの作品は、ドローンショー技術の高さを示し、社会課題への啓発力があると評価されました。
今後も日本ドローンショー協会は、ドローンショー文化の発展を支援していく方針です。これらの作品は、未来のドローンショーの可能性を広げ、新たな体験を提供してくれることでしょう。ドローンショーが持つエンターテインメント性や社会貢献の可能性に期待が寄せられています。最新情報や次回の開催に関する詳細は、一般社団法人日本ドローンショー協会の公式ウェブサイトにてチェックできます。彼らの理念である「日本の空からはじまる、未来の感動体験」に共感する方々が、どれだけ増えるかも注目です。