三菱総研グループが未来社会の教育プログラムに参加
2025年に開催される大阪・関西万博に向け、株式会社三菱総合研究所(MRI)と三菱総研DCS株式会社(DCS)が教育プロジェクト「EXPOスクールキャラバン」に参加することが発表されました。この取り組みは、次世代を担う子どもたちが未来社会について考え、社会課題を解決するためのアイデアを実践的に学ぶことを目的としています。
1. EXPOスクールキャラバンの背景
このプロジェクトは、内閣官房国際博覧会推進本部事務局が主催するもので、全国の小中高等学校や特別支援学校を対象に、万博を契機にSDGs(持続可能な開発目標)などについて学ぶ機会を提供します。2024年度の2・3学期にかけて、約200校で展開される予定です。
長期的には、万博がもたらす「レガシー」—すなわち、持続可能な社会に向けた有形・無形の遺産を残すことが狙いです。特に重要なのは、子どもたちとの対話を通じて、社会課題の理解を深め、新たな技術を社会問題の解決に生かすことです。
2. プログラムの具体内容
MRIとDCSは、以下の二つのテーマでプログラムを展開します。
(1) 社会課題解決アイデアを考えるAIアシスタントのワークショップ
日本国内の高校に向けて、AIアシスタントと対話しながら社会課題解決のアイデアを探求するワークショップ型プログラムを提供します。
このプログラムでは、AIを利用し、持続可能な未来の実現に向けた重要な課題について理解を深め、新しい技術を用いる体験を通じて学びを深めていきます。この教育は、MRIが推進しているオープンイノベーション・プラットフォーム「未来共創イニシアティブ」に基づいており、さまざまな分野の専門家と連携しながら進められます。
(2) ロボットプログラミング体験
DCSは、小型二足歩行ロボット「NAO」を使用したプログラミング体験プログラムを展開します。特別支援学校や小規模小学校を対象に、子どもたちがロボットを動かしながらプログラミングの基本を学べる内容となっています。 簡単な指示を通じてロボットがどのように動くかを学べるため、プログラミングの理解が深まります。
3. 参加者の視点
参加者には、ロボットやAIが持つ可能性を体感しながら、問題解決能力を養う貴重な機会となるでしょう。また、子どもたちは最新のICT技術に触れることで、将来の職業選択にも良い影響を与えることが期待されます。
教育を通じて、未来を見据えた持続可能な社会の構築に向けた姿勢が育まれることを願っています。
4. 今後の展望
三菱総研グループは、EXPOスクールキャラバンを通じて、次世代のリーダー育成に貢献することを目指しています。一般家庭と教育機関が一体となり、持続可能な社会を実現するための情報やテクノロジーの普及を進めていくことで、より良い未来を築くことができると考えています。