水素ヒーター導入
2025-07-22 10:39:59

水素専焼ジェットヒーター「HydroH2eat」の導入で鹿島建設現場が変わる!

水素専焼ジェットヒーター「HydroH2eat」が鹿島建設の現場で導入



日工株式会社が開発した水素専焼ジェットヒーター「HydroH2eat」は、鹿島建設株式会社が施工する建設現場に導入され、注目を集めています。本導入は国内初となり、持続可能な建設現場を実現する重要な一歩となります。

水素専焼ジェットヒーターとは?



水素専焼ジェットヒーターとは、通常の灯油を燃料とした温風ヒーターの代替として開発された新たな暖房機器です。主に寒冷地での業務用暖房に適し、コンクリート養生など建設現場でも活用されています。このヒーターは水素燃料を使用することで、燃焼によるCO₂排出を完全にゼロにすることが可能です。

導入の背景と目的



北海道では、再生可能エネルギーの活用やカーボンニュートラルの推進が求められています。十勝地区の「しかおい水素ファーム」からのカーボンニュートラル水素を燃料とすることで、地域の資源を最大限に活かしながら環境への配慮を進めることが目的です。日工は、宮坂建設工業からの依頼を受け、水素専焼ジェットヒーターの開発に着手しました。

実証実験と導入結果



実際の建設現場での運用が初めての試みであり、2025年3月末から4月上旬にかけて試験が行われました。試験では、連続自動運転による燃焼の安定性、安全性、使用性能が確認されました。具体的には、以下のような結果が報告されています。
  • - 騒音レベル: 灯油ヒーターに比べて約3dBの減少(灯油ヒーター: 71.4dB、「HydroH2eat」: 67.0dB)
  • - CO₂排出量: 0kg(環境への配慮を反映)
  • - 水素使用量: 平均11Nm³/h
  • - 稼働時間: 90時間(連続運転)

環境と安全性の向上



「HydroH2eat」の導入により、作業現場での一酸化炭素中毒のリスクが軽減され、作業者の安全性が向上しました。また、排ガスは水蒸気のみで無臭のため、作業環境の快適性も保たれます。これにより、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な役割が期待されています。

日工株式会社について



日工株式会社は、1919年に設立され、日本のインフラを支えるプラント機械メーカーとしての歴史があります。アスファルトプラントの国内シェアは約80%を占めており、近年では環境関連事業にも力を入れています。今回の「HydroH2eat」導入を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

結論



水素専焼ジェットヒーター「HydroH2eat」の導入は、鹿島建設の建設現場における環境負荷軽減と安全性向上の一助となることが期待されています。今後もこの技術が普及し、他の現場でも活用されることで持続可能な社会への道筋が拓かれることを願っています。


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会社情報

会社名
日工株式会社
住所
兵庫県明石市大久保町江井島1013-1
電話番号

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