次世代フォトニック材料
2026-07-22 12:16:50

神戸大学発スタートアップが次世代フォトニック材料の事業化を加速

神戸大学発スタートアップが切り拓く新たなフォトニックコーティング



近年、シリコンナノ粒子を駆使した新たなフォトニックコーティング材料「ResoFia」が、兵庫県神戸市に本社を置くNanoResonanceによって事業化に向け進展しています。このスタートアップは、神戸大学の杉本泰准教授の研究室で誕生した技術を基に設立され、"世界を塗り替える"というビジョンを掲げています。

ResoFiaとは?


ResoFiaは、従来の構造色とは異なり、シリコンナノ粒子の光共鳴を利用して発色する革新的な技術です。この材料は、極薄膜塗装を可能にし、一般的な顔料と同様の形態で利用できることが特長です。粒子一つ一つが強い光と相互作用し、従来の顔料よりも少ない量で鮮やかに発色します。これにより、塗膜層の薄膜化が可能であり、軽量化や材料の使用量削減、さらにはCO₂排出削減への貢献も期待されています。

発色と機能性の両立


ResoFiaは、単なる色合いの美しさだけではありません。特に紫外線遮蔽において、広く使用されている酸化チタンに比べて優れた性能を発揮します。このため、化粧品や高耐候コーティングなど、色と機能性の両立が求められる幅広い用途に応じた展開が期待されています。

支援プログラムに採択された背景


NanoResonanceの設立は、JSTの大学発新産業創出プログラム「D-Global」による支援が背景にあります。総額約3億円規模のプロジェクトを基に、今後2026年には、事業化を加速するための直接支援も受けることになります。これにより、量産技術の確立と用途開発が進む見込みです。

航空機塗装への応用


さらに、NanoResonanceは国立研究開発法人NEDOからも支援を受け、航空機向けの超軽量フォトニックコーティングの開発にも取り組んでいます。この技術によって、従来の塗膜よりも大幅に薄膜化され、航空機の総重量を軽減することが期待されています。結果として、燃費向上やCO₂排出の削減が見込まれています。

量産化と新たな市場展開


NanoResonanceでは、現在国内外の企業と化粧品、航空宇宙、自動車向けのコーティング、加飾フィルムなど多方面で評価・共同開発を進めています。さらに、2026年7月には兵庫県尼崎市に専用の量産化パイロット施設を開設し、そこでの生産プロセス確立とサンプル供給体制の強化を進めます。

未来の展望


NanoResonanceは、色材に変革をもたらす企業として、大学の研究成果を社会に役立て、次世代フォトニックコーティング材料の実用化を推進します。航空宇宙分野、自動車、化粧品など幅広い産業での展開を見据え、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。


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会社情報

会社名
NanoResonance株式会社
住所
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1
電話番号
06-6415-7039

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