新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』の魅力に迫る
今年、ついに2度目のジャパンツアーを迎える新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』。東京、埼玉、横浜の公演に向けて、クリエイターである岸本功喜さん(日本版演出補)と小島良太さん(翻訳)へのインタビューが実現しました。彼らの言葉を通じて、作品の魅力や観劇の期待感を深く探っていきます。
ミュージカルの新境地
「くまのプーさん」という作品は、幅広い世代に愛され続けています。この新作ミュージカルでは、A.A.ミルンの原作とディズニーのアニメーションから受けたインスピレーションを融合し、観客にまったく新しい感覚を提供します。岸本さんは、昨年の初演での反響が今回の再演を後押しする大きな要因になったと語ります。「大きな反響をいただき、こうして再演できることを非常に嬉しく思います。多くの方にこの作品を届けられることが、僕にとっての使命です」と話しました。
作品の魅力
このミュージカルの特徴的な点は、パペットを使用していることです。パペットは等身大で、緻密に作り込まれたデザインで、役者たちが操演します。小島さんは、「皆様が感じた満足感は、リアリティがある表現力から来ているのではないかと思います」とその魅力について述べています。このパペットたちが、プーさんたちの世界に生命を吹き込む様子は、観客にとって特別な体験です。実際に観劇したお客様からは、「まるでプーさんたちが目の前で動いているように感じられた」という声も多数寄せられています。
クリエイターたちの工夫
岸本さんは特に、パペットを使った演出において「役者同士のリアルなやりとりを基本にしてから、パペットへとパフォーマンスをつなげています。この過程を大事にし、役者がパペットに魂を宿す瞬間を見せられるようにしています」と説明します。パペットが持つ独特の視点で演じることで、ミュージカル全体のリアリティを高めています。
小島さんは、翻訳において「日本語版アニメーションと一致させること」にこだわっています。例えば、ティガーが二人称を状況によって使い分ける点を考慮して、適切な表現を選んでいます。このような細やかな配慮が、作品の完成度を高めているのです。
ジョナサン・ロックフェラー氏の魅力
脚本や演出を手がけたジョナサン・ロックフェラー氏について、小島さんは「ウィットに富んだ方で、プーさんらしいジョークが作品に散りばめられている」と語ります。そして、岸本さんも「細部へのこだわりが感じられる演出が素晴らしいです」と彼の才能を絶賛しています。内容だけでなく、パペット自体の愛情深さも、彼がこの作品にかけた情熱を表しています。
観劇する価値
最後に、これから公演に足を運ぶ予定の方々へのメッセージが寄せられました。小島さんは、「会話が本当にリアルで、プーさんとピグレットが真の友人のように感じられます。ぜひこの体験を劇場で楽しんでいただきたいです」と語ります。岸本さんも、「この作品は生のエネルギーがとにかく素晴らしい。ぜひその場に立ち会い、このエネルギーを感じてほしいと思っています」と力強く訴えています。
新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』は、100エーカーの森を舞台に四季折々の冒険を繰り広げるストーリーです。ぜひこの機会に、心豊かな体験をしてみてはいかがでしょうか。
公演概要
2025年5月10日から全6都市を巡るジャパンツアーが決定しています。詳細については公式ホームページをご確認ください。
【公式サイト】https://www.rkx-i.jp/musical-pooh/
キャストも見逃せない
多彩なキャスト陣が魅力的な演技を披露します。ファミリーでの観劇が多いこの作品、ぜひご家族揃って楽しんでください。