北海道国立大発の新しいスタートアップ、エイチスリー株式会社の挑戦

エイチスリー株式会社の誕生と新たなビジネスモデル

2023年、エイチスリー株式会社は北海道国立大学機構から初のスタートアップ企業として認定されました。この新たな企業は、医療とフィットネスの融合を図る店舗としての役割を果たすことを目指しており、北海道内での健康促進を願っています。

医療とフィットネスの架け橋

設立の背景には、北海道国立大学機構のオープンイノベーションセンターと地元の介護事業者であるさくらコミュニティサービスとの共同研究があり、これは新たな事業開発に向けた実践的教育プログラムから導き出されました。この取り組みは、地域における健康維持と医療の質向上を実現するために重要な役割を果たしています。

エイチスリーのビジネスモデルは『メディカル・フィットネス』という革新的な概念に基づいており、医師が発行する『運動処方箋』をもとに、フィットネスジムが個人の健康ニーズに合わせた運動プログラムを提供します。これにより、医療機関とフィットネス事業者が協力して、利用者の健康を積極的に支援する環境を整えています。

健康の新しい指導法

現代の医療保険制度では、病気になる前に通院する人が少なく、医療機関とフィットネス施設間の連携も不十分です。エイチスリー株式会社はこの現状に着目し、健康維持のための運動習慣を促進する新しいアプローチを提案。アプリを使用してPHR（Personal Health Record）をトラッキングし、医療機関とフィットネスジム間でデータを共有・活用する仕組みを導入します。

さらに、XR（クロスリアリティ）を駆使し、利用者に効果的な運動支援を提供することで、健康指導がより充実したものへと進化します。この取り組みにより、特に運動が苦手な方でもより取り組みやすい環境が整うことが期待されています。

実証実験と今後の展望

実際に、札幌市及び北見市の合計250人を対象に、実証実験が行われる予定です。また、生成AIを活用し、自治体との連携を深めることで、サービスの向上と事業拡大につながると考えられています。

エイチスリー株式会社は、全ての人々が健康的な生活を送るため、運動習慣を根付かせることを目指しています。『メディカル・フィットネス』の導入を通じて、地域の健康延伸に貢献し、今後も積極的なビジネス展開を図っていくでしょう。