片道レンタカーサービス「カタレン」の急成長
片道レンタカーサービス「カタレン」が注目を集めています。運営するPathfinder株式会社の発表によると、このサービスのユーザー数は昨年の8,000人から今年の7月時点でなんと4万人を突破しました。これは約5倍の増加であり、若い世代を中心に新たな移動手段としての認知度が急速に高まっていることを示しています。
「カタレン」とは?
「カタレン」は、2022年3月に開始した日本初の片道専用レンタカーのマッチングサービスです。ユーザーは固定された出発店舗と返却店舗を使って片道での利用ができ、特に東京から大阪間の移動において、乗り捨て料金が大幅に削減される点が魅力です。例えば、空港への移動や買い物の帰りなど、目的地に特化して車を借りることができるため、柔軟な移動手段が求められる場面で非常に便利です。
利用メリット
1.
フレキシブルな利用: 通常のレンタカーでは事業所への返却が必要ですが、カタレンなら片道を選べるため、移動がより楽になります。
2.
コスト削減: 自社回送車両を利用することで、さらにリーズナブルな価格が実現されています。
3.
プライベート空間の確保: 仲間や家族と一緒に長距離を移動する際に、電車やバスでは味わえないプライベートな空間を楽しむことができます。
ユーザー数の急増
新しい移動スタイルとしての確立により、特に20代に多くの利用者が見込まれています。この若年層の増加は、カタレンの利便性とコストパフォーマンスが支持されていることを物語っています。ユーザー満足度は高く、アンケートによると、利便性とリーズナブルさに多くの方が満足しているとの結果が得られました。
提携と新サービスの展開
カタレンは、成田空港へのアクセスを向上させるために、ANA(全日本空輸)との業務提携契約を締結しました。これにより、ANAの旅行プランニングツール「旅CUBE」への経路表示が可能になり、利用者は簡単にカタレンを予約できるようになります。また、カタレンの利用者は、ANAマイレージも付与されることが決定しており、利用金額200円ごとに1マイルが加算されるプログラムも開始されます。
サービス向上の取り組み
さらに、カタレンでは、回送車両の増車を行い、月間約300回のサービス提供を目指しています。この増車は、大手レンタカーとの提携を基にしており、予約サイトの刷新にもつながります。従来はLINEでの予約対応だったものが、今後は全路線でウェブサイトから直接予約できるようになります。これにより、ユーザーはよりスムーズにサービスを利用できるようになります。
今後の展望
Pathfinder株式会社は、今後もMaaSの新たな可能性を追求し、回送車両のマッチングを月間1,000台まで拡大することを目指しています。また、航空機との連携を強化した新しいサービスの開発にも着手し、カタレンを通じて移動の選択肢をさらに広げていく予定です。これにより、片道レンタカーという新しい移動手段が一般的に受け入れられることを目指しています。
Pathfinder株式会社について
Pathfinderは、MaaS分野において革新的な取り組みを行うスタートアップで、2020年に設立されました。社名は火星探査機Mars Pathfinderから名付けられており、同社は「駆動する人々のための移動手段を提供する」を使命としています。今後も行動を促進するための新サービスを展開し、さらに話題を呼ぶことでしょう。