P2P電力取引開始
2020-02-25 14:30:03

日本初のP2P電力取引実証プロジェクトがスタート!

日本初のP2P電力取引実証プロジェクトがスタート!



株式会社FAプロダクツを中心に、P2P(ピアツーピア)電力取引の実証プロジェクトが始動しました。この壮大なプロジェクトは、再生可能エネルギー市場の新たな可能性を示しています。具体的には、全体の運営を担うFAプロダクツに加え、ミライネクト、デジタルグリッド、日東工業、徳倉建設、坂田建設の6社が協力し、2020年の運用開始を目指しています。その特徴は、従来の自己託送供給ではなく、民間企業同士が直接取引できる点です。これは、日本における初めての試みとして注目を集めています。

エネルギー自給率向上の背景



エネルギー資源に恵まれない日本では、エネルギーの自給率向上が長年の課題とされています。特に、東日本大震災以降は、分散型エネルギーの重要性が改めて認識され、再生可能エネルギーの導入が急務となっています。また、ここ数年で進展したブロックチェーン技術により、個人間での電力取引の実現が可能となりました。これにより、消費者は自らの意志で電力を選ぶことができるようになるのです。

プロジェクトの目的



本プロジェクトの目的は、新たな再生可能エネルギー取引モデルを確立することです。SDGsやRE100といった国際的な環境目標に呼応し、政府はエネルギーミックスの推進や、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)の強化を掲げています。しかしながら、FIT制度には一定の国民負担が伴っています。そこで、日本における再生可能エネルギーの自立モデルの構築が求められています。

プロジェクトの概要



この実証プロジェクトの第一フェーズでは、発電事業者と電力消費者の間での電力取引が中心となります。意見交換や現場での実証を通じて、電力取引の課題を氷解し、さらなる発展を目指します。具体的には、DGP(Digital Grid Platform)のシステム検証や、託送電力供給に関する各種協議を行います。今回のプロジェクトでは、最大150kWの太陽光発電設備を展開し、環境価値取引の証明や、サービスプロバイダの体制構築も並行して進めていきます。

今後の展望



今後、プライベートな電力取引ネットワークの拡大を視野に入れつつ、2ndフェーズに移行します。この段階では、スマートコントラクトを基にした複数の供給者と消費者の間での取引実証を行い、蓄電システムを用いた電力供給の時間的な延長を図る検証を行う予定です。

プロジェクト参加企業の紹介



  • - 株式会社FAプロダクツ:東京都港区に本社を置き、スマートファクトリーやスマートエネルギー導入支援を行っています。
  • - 株式会社ミライネクト:愛知県名古屋市に位置し、太陽光発電関連の支援事業に従事しています。
  • - デジタルグリッド株式会社:東京都千代田区に本社があり、エネルギーサービス事業を展開します。
  • - 日東工業株式会社:愛知県長久手市に拠点を持ち、高圧受電設備等の製造を行っています。
  • - 徳倉建設株式会社:名古屋市中区に本社があり、総合建設業を手掛けています。
  • - 坂田建設株式会社:東京都墨田区に拠点を置き、主に建築工事を行っています。

このプロジェクトが成果を上げ、日本のエネルギー産業に新たな風を吹き込むことが期待されます。

会社情報

会社名
株式会社FAプロダクツ
住所
東京都港区新橋5丁目35番10号新橋アネックス2階
電話番号

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