AM-Oneが描く企業支援の未来
アセットマネジメントOne株式会社(以下、AM-One)は、2023年に国内企業向けの新しいスチュワードシップ活動のロードマップを発表しました。特に、議決権の行使や企業とのエンゲージメントを通じて企業価値向上を計画しています。この取り組みは、企業の持続可能な成長を支援することを目的としています。
企業の課題認識
最近のコーポレートガバナンス改革により、多くの国内企業が社外取締役の登用や指名委員会の設置を進めています。東京証券取引所のプライム市場においては、9割以上の企業がこれらの施策を導入しました。しかし、依然として収益性や株価の安定性には課題が残ります。AM-Oneは、経営戦略のモニタリングや資本効率の改善に向けた取り組みの重要性を指摘しています。
スチュワードシップ活動の新しい視点
AM-Oneは企業の成長と中長期的な価値向上に向けて、具体的な目標を掲げました。その中には、社外取締役が過半数であることや、女性取締役を30%以上とすること、さらにはROE(自己資本利益率)を8%以上にすることが含まれています。これらの目標は、2030年を見据えたスチュワードシップ活動の一環です。
2030年に向けたロードマップ
AM-Oneは、今後の2年間に特定の期待事項を設定しています。特に、次の3点に注力する予定です:
1.
コーポレートガバナンスの強化: 取締役会の改善や、指名/報酬委員会の設置が求められています。
2.
サステナビリティの促進: 環境や社会課題への取り組みを重視し、企業価値との関連を明確にすることが求められます。
3.
戦略的な経営計画の実践: 株価や資本コストを意識した具体的な計画の策定とその実行が求められます。
AM-Oneでは、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)戦略の改善を図りながら、取締役との対話に力を入れる方針です。
2027年までの期待
2030年を見据えた中間地点として、2027年には以下のポイントを重視します:
- - 女性取締役の登用: 取締役会の構成において、20%以上の女性取締役を迎え入れること。
- - 非財務情報の開示: 環境・社会課題に関する開示義務化を視野に入れ、サステナビリティの透明性向上。
- - 経営の進展: 株価や資本効率を意識した経営を一段と進めること。
今後の取り組み
AM-Oneは、リサーチ・エンゲージメントグループを結成し、企業価値向上に向けた対話機能を強化しています。提案したタイムラインを基に、投資先企業のガバナンスの実効性を高める努力を続けていきます。この新たなアプローチを通じて、顧客の中長期的な投資リターンを最大化することを目指します。
AM-Oneは資産運用業界のリーダーとして、持続可能な未来の実現に注力しており、皆様との協力を通じて成長を続けることを願っています。
会社概要
アセットマネジメントOneは、資産運用会社として2016年に設立され、投資顧問事業と投資信託事業を展開しています。運用資産残高は約69兆円に達し、国内でも有数の規模を誇ります。AM-Oneのビジョンは「投資の力で未来をはぐくむ」であり、さまざまな投資ニーズに対応するための最上級のソリューションを提供することを目指しています。