マンション工事強化
2009-07-07 12:59:20
アーキディレクションズ、マンション大規模修繕工事の新たなサービスを発表
株式会社アーキディレクションズの新サービス
兵庫県神戸市に本社を構える株式会社アーキディレクションズは、最近発表した新しい戦略として、マンションの大規模修繕工事に特化した「サービス・プロバイダー事業」の強化を進めています。これにより、同社は工事コンサルティングから工事完遂までを一手に引き受ける体制を整え、顧客の多様なニーズに応えることを目指しています。
「工事現場のガラス張り化」を実現
特に注目すべきは、業界初となるモバイル型現場映像配信システム「ライブeカム」の導入です。このシステムは、現場状況をリアルタイムで配信することができ、顧客と施工業者、さらに現場監理を行う一級建築士が、より密に連携できるように設計されています。これにより、工事の透明性が向上し、管理組合や住民が工事の進捗をしっかりと把握できるようになります。
背景にある建築士の不足
近年、建築業界においては、一級建築士が不足しているという深刻な問題があります。また、建築士法の改正により、構造設計業務にかなりの時間が奪われ、現場管理にかける時間が取れない状況が続いています。このため、アーキディレクションズでは、現場監理の質を向上させると同時に、計画の実行においても効率化を図っています。
顧客のニーズに応える事業モデル
アーキディレクションズのサービス・プロバイダー事業は、マンションの大規模修繕工事において、顧客の要望をしっかりと取り入れたワンストップサービスを提供しており、その取り組みは高く評価されています。特に、兵庫県知事賞である「ひょうご経営革新賞」を受賞した実績がその証拠です。
同社は、年間5〜10件の大規模修繕工事を手掛けてきた経験を生かし、今後3年間で同事業の売上を倍増させることを計画しています。この目標の達成には、顧客目線のサービス提供が重要なカギとなります。
ライブeカムの特長と導入効果
新たに導入される「ライブeカム」は、工事現場を直接撮影し、その映像をリアルタイムで配信するシステムです。これは、マンションの管理組合が自身で工事の進捗状況を把握できるようにするだけでなく、工事施工会社が法令を遵守した工事を透明化し、信頼性を高めることにも寄与します。また、このシステムには、ライトモデルとスタンダードモデルの2つのタイプが用意されており、各種通信方式に対応可能です。
このように、工事現場の透明性を確保する「工事現場のガラス張り化」は、マンションの修繕工事において、すべての関係者の信頼性を高めるだけでなく、業務の効率化をも実現する重要な仕組みです。
社会問題への挑戦
アーキディレクションズは、自社の取り組みを通じて、建築業界全体の信頼性と品質の向上に貢献していくことを目指しています。社会問題としてクローズアップされている建築士の不足という課題に立ち向かいながら、顧客満足度を最大化するためのサービスの提供を惜しまない姿勢が伺えます。今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 アーキディレクションズ
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区江戸町井門神戸ビル 10階
- 電話番号
-
078-334-0230