三菱パワーの水素ハブ
2023-02-21 13:00:01

再生可能エネルギーの未来を切り開く三菱パワーの水素ハブ

持続可能な電力供給の新たな試み



三菱パワーが進める水素ハブ、ACES(Advanced Clean Energy Storage)は、再生可能エネルギーを効率的に利用するための重要なプロジェクトです。この施設では、冬や春にしばしば余剰となる再生可能エネルギーを利用して、電解槽を通じてグリーン水素を生産し、その水素を地下の岩塩層内に貯蔵します。これにより、夏のピーク時に必要となるクリーンな電力を供給することが可能になります。

エマソンとの強力なパートナーシップ



このプロジェクトにおいては、エマソンの最先端のソフトウェアと技術が採用されています。三菱パワーアメリカのシニア・バイス・プレジデント、Michael Ducker氏は「ゼロカーボンで発電、貯蔵、送電することは、世界の持続可能な発電ニーズを満たすために不可欠です」と述べています。エマソンのデジタルアーキテクチャ設計は、プロジェクトの迅速な立ち上げを実現し、再生可能エネルギーをより効率的に管理できるようにします。

ACESハブの能力



ACESハブでは、220メガワット(MW)の電解槽を通じて、1日最大100トンのグリーン水素を製造することが可能です。また、300ギガワット時(GWh)ほどのエネルギーを地下の岩塩層内に貯蔵します。対照的に、アメリカ全土でのリチウムイオンバッテリーによる電力貯蔵能力はわずか2GWhです。この規模のプロジェクトは、再生可能エネルギーの存続を支える強力なインフラを形成しています。

信頼性の高い電力システム



三菱パワーは、Ovation™統合安全制御プラットフォームを活用し、ACESハブの製造効率と安全性の向上を図っています。このプラットフォームは、緊急事態への対応や火災・ガス漏れなどのリスクを効果的に管理するために必要な監視機能を提供します。エマソンはこの他にも、プラント運営を安全かつ信頼性の高いものにするためのデジタルソリューションを共同開発しています。

セミナーと展示会のご案内



エマソンは、2023年3月15日から17日に東京ビッグサイトで開催されるスマートエネルギーWEEK内のFC EXPOに出展する予定です。ブースでは「水素社会実現を支援するエマソンの要素技術」をテーマにしたセミナーも行います。水素製造やエネルギー管理システムに関する最新技術を紹介し、持続可能なソリューションを提案します。

このプロジェクトは、脱炭素化を進めるための重要なステップであり、緊急のエネルギー需要に対応するための新たなビジョンを提供しています。エマソンとの連携を通じて、三菱パワーは再生可能エネルギーの活用を進化させ、持続可能な未来に向けた挑戦を続けています。

ミライに向けた新たな挑戦として、この水素ハブは今後、地域のエネルギー供給体系を変革し、持続可能な社会の実現に寄与していくことが期待されています。

会社情報

会社名
日本エマソン株式会社
住所
東京都港区芝浦1-2-1シーバンスN館17階
電話番号
03-4572-6800

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