2024年12月23日から27日にかけて、出産経験のある320名を対象に、出産場所、分娩方法、出産費用、そして受けたサポートに関するアンケート調査が実施されました。本調査は、シミックソリューションズ株式会社が運営する看護師メディア「one nurse」とWebマーケティング会社クーミル株式会社による共同プロジェクトです。
調査方法と対象者について
この調査は、出産した経験がある10代から60代までの女性を対象としており、インターネットを通じて実施されました。具体的な項目は、出産場所、出産方法、自己負担額、出産後のサポートなど多岐にわたります。
出産場所の選択
出産場所の内訳
調査の結果、179名が総合病院の産婦人科で出産し、次いで131名が産婦人科のクリニックで出産しました。助産院で出産した方は12名と少数でした。出産場所を選んだ理由には、医療設備が整っていることや自宅からの近さ、無痛分娩の実施といった項目が挙げられました。その中でも、81名が医療設備を選択理由にしているのが印象的です。
分娩方法には偏りがある
出産方法に関しては、196名が自然分娩を選択し、61名が無痛分娩を、38名が帝王切開での出産を報告しました。多くの母親が自然分娩を選んでいる一方で、無痛分娩を希望する声も少なくはありません。
出産費用の現実
調査した320名の中で、自己負担額が0円という回答があったのは65名で、次いで5万円未満が55名、5万から10万円未満に86名という結果が出ました。10万円以上の自己負担があった方もいらっしゃり、特に15万円以上に達したケースも存在しています。
受けたサポートの内容と満足度
出産後に受けたサポートに関する質問では、155名が育児相談を特によかったと感じ、141名が母乳育児のサポートが役に立ったと答えています。また、98名は食事の宅配サービスが満足度が高いと思っています。精神的サポートとしてカウンセリングを受けた方も83名と多く、サポート内容の充実度がうかがえます。
助産院の認知度と興味
助産院に関する質問では、助産院での個別サポートについて知っていたと回答した方は65名でしたが、多くの方が助産院についての詳細を知らなかったとのこと。今後、助産院での出産を希望すると答えた方は48名であり、205名は希望しないとしつつも、67名は検討中という結果となりました。これは、今後の出産スタイルに影響を及ぼしかねないデータと考えられます。
まとめ
この調査結果は、出産場所や分娩方法、さらには出産後のサポートがどのように行われているのかを具体的に示しています。助産院に対する認識がまだまだ広がりつつある一方で、医療機関への信頼も強く、今後の出産スタイルにおける選択肢が多様化する可能性があります。本調査を通じて、子どもを持つことを考える多くの方々にとって有益な情報が得られることを願っています。