アニマルスピリッツがラクビルに1.5億円の投資を決定
ベンチャーキャピタルのアニマルスピリッツが、事業用不動産の業務効率化プラットフォームを提供するラクビル株式会社に対し、1.5億円の資金を提供しました。これにより、ラクビルの運営する「ラクビルTeX」は更なる成長を遂げることが期待されます。
ラクビルTeXの特徴
ラクビルTeXは、オフィスビルや商業施設、物流施設などの事業用不動産を対象にしたSaaS型サービスです。主に、テナントとのコミュニケーションや運営者間の連携作業の効率化を図り、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援しています。
1. テナントとの情報共有
日常的なコミュニケーションコストを削減し、設備利用や工事申請などのトラブル対応を容易にします。これにより、時間と人材の節約が可能となります。
2. 運営者同士の連携
それぞれの業務に担当する清掃や警備のスタッフなどが円滑に連携するための基盤を整え、業務の隙間を埋める役割を果たします。これにより、職場環境の改善とともに高い生産性が期待されます。
業界背景と投資の意義
特に日本の都市部では、土地の需要が高まっているため、既存のビルの収益性を向上させる必要があります。ラクビルはこの流れに対応し、テナントとのコミュニケーションや物件の管理業務における課題を解消するために力を入れています。
ビル管理市場は2023年に46,494億円と予測されており、その中の事務所ビル市場は約9,945億円と注目されています。これらの市場において、ラクビルのSaaSサービスは重要な役割を果たすと見込まれています。
投資を通じたシナジーの創出
アニマルスピリッツの代表パートナーである朝倉裕介氏は、業務効率化と高付加価値サービスの実現が求められる不動産業界の現状を鑑み、ラクビルへの投資が重要であると考えています。ラクビルのテクノロジーと不動産業界の経験を活かし、テナント満足度向上と物件の価値向上を目指す新しいアプローチを支援していきます。
大内社長の意気込み
ラクビルの代表取締役を務める大内健太郎氏は、アニマルスピリッツからの支援を心強く感じており、不動産テック領域での革新を続ける意向を示しています。今後、事業用不動産の複雑なオペレーション課題に対して、ユーザーのニーズをしっかりと反映させながらサービスを改善し続ける提供者としての役割を果たしていくと述べました。
ラクビルの採用情報
同社は現在、プロダクトマネージャーやUI/UXデザイナーなどのポジションで採用を行っており、さらに多様な人材を求めています。詳細はラクビルの公式サイトにてご確認ください。
まとめ
アニマルスピリッツの投資により、ラクビルは今後ますます成長し、不動産業界におけるDX化を推進する重要なプレイヤーとなるでしょう。その活動を通じて、多くの企業や業界に貢献し、新たな未来のビジョンを具現化していくことが期待されます。