障害者虐待防止セミナー
2023-03-08 08:20:01

「より良い支援」に向けた取り組み!~京都府城陽市で障害者虐待防止セミナー開催~

「より良い支援」に向けた取り組み!~京都府城陽市で障害者虐待防止セミナー開催~



2023年、京都府城陽市にあるNPO法人ゆう・さぽーとは、地域における障害者福祉の向上を目指し、『障害理解と虐待防止セミナー』を開催しました。府内の17ヶ所の施設から多くの関係者が参加し、盛況のうちに幕を閉じました。

セミナー内容:実践的な学びと活発な意見交換



セミナーでは、社会福祉法人修光学園の常務理事である森亮氏を講師に迎え、「より良い支援を目指して」というテーマのもと、講義と演習が行われました。

まず、森氏は最近の全国の障害者虐待事例を紹介。参加者は、痛ましい事例に衝撃を受けるとともに、その背景や原因について深く考えさせられました。特に、グループホームにおける虐待の多さを指摘した森氏の言葉は、参加者の心に強く響いたようです。

講義では、「支援とは正すことではない」という重要なメッセージが発信されました。利用者の行動を一方的に制限するのではなく、肯定的な言葉かけで、より良い関係性を築くことの重要性が強調されました。具体的には、「~してはいけない」という否定的な表現ではなく、「~をしましょう」という肯定的な表現を使う「リフレーミング」の重要性が解説され、実践的な演習も行われました。

参加者からは、「普段の支援を見つめ直す良い機会になった」「無意識に利用者の行動を制限していたことに気づいた」といった感想が聞かれ、セミナーの内容が参加者の意識改革に大きく貢献したことが伺えました。

後半は、グループワーク形式で、参加者同士がそれぞれの課題や取り組みについて情報交換を行いました。活発な意見交換が繰り広げられ、予定時間を大幅に超えるほど白熱した議論となったグループもあったとのことです。参加者からは「他施設の取り組みを知ることができて良かった」「もっと時間をとって交流したかった」といった声が多数寄せられ、情報共有の場としてのセミナーの有効性が示されました。

セミナー開催の背景:深刻化する課題と地域社会の連携



近年、グループホームの利用者数は増加の一途を辿っており、利用者の高齢化や重度化も進んでいます。その一方で、福祉サービスの質の低下や、事業所間の連携不足といった課題も浮き彫りになっています。

ゆう・さぽーとは、これらの課題を解決するため、城陽市と連携してセミナーの開催を企画。グループホームスタッフの研修機会の不足や、他事業所との交流の少なさといった問題点を解消し、地域全体の障害者福祉のレベル向上を目指しました。

今後の展望:継続的な取り組みとさらなる発展



ゆう・さぽーとは、今回のセミナーを単発のイベントとして終わらせることなく、継続的に開催していく予定です。グループワークでの活発な意見交換から、事業所間の情報共有の重要性が改めて認識されました。

今後、障害特性の理解や行動障害への対応など、新たなテーマを取り入れたセミナーを開催する計画です。また、セミナーを通じて、地域全体で障害者支援を支える体制の構築を目指していきます。

NPO法人ゆう・さぽーと



NPO法人ゆう・さぽーとは、「障がいがある方とともに、当たり前で彩りある暮らしを作り出す」ことを理念に掲げ、城陽市における障害者支援活動の中心的な役割を担っています。

団体名: 特定非営利活動法人ゆう・さぽーと

所在地: 京都府城陽市枇杷庄島ノ宮20番地21

代表: 理事長 中野裕介

設立: 2011年11月22日

事業内容: 障がい者支援に関する様々な活動

HP: https://www.yusapo.com/

問い合わせ先:
特定非営利活動法人ゆう・さぽーと 理事長 中野裕介
Mail:[email protected]
TEL:0774-26-3007

会社情報

会社名
特定非営利活動法人ゆう・さぽーと
住所
京都府城陽市枇杷庄島ノ宮20番地21
電話番号
0774-26-3007

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