GEヘルスケア・ジャパンの新製品「Voluson Performance 18」
GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、周産期支援に貢献するための最新超音波画像診断装置「Voluson Performance 18」を発表しました。この製品は、東京都日野市に本社を置く同社が、少子化や産科医師不足といった日本医療の重要な課題に取り組む中で開発されました。
地域医療への貢献
近年、地域の医療機関は妊婦健診の充実を図りつつ、質の高い医療と経営の両立を実現する必要に迫られています。GEヘルスケアは、2002年から「Volusonシリーズ」の販売を開始し、この分野での医療の質向上への取り組みを続けてきました。
新モデルである「Voluson Performance 18」は、コストパフォーマンスと使いやすさを兼ね備えながら、効率的で高画質な診断を提供します。この装置は、医療機関がより良い妊娠・出産環境を整える手助けとなります。
製品の特長
1. 使いやすさと信頼性の向上
この超音波診断装置は、診療現場での正確な診断をサポートするための機能が搭載されています。例えば、ワンボタンで画質を最適化できるため、迅速な診断が可能です。これにより医師は、患者への負担を軽減しつつ、必要な情報を効率的に得ることができます。
2. AIと自動化ツールの活用
AIを駆使したソフトウェアは、検査時間の短縮とストレスの軽減に貢献します。立体表示機能によって、妊婦や医師同士での情報共有がスムーズに行え、診断の正確性を向上させると同時に、患者への説明も分かりやすくサポートします。
3. コミュニケーションの円滑化
子宮筋腫や子宮内膜との位置関係を立体で表示する「Fibroid Mapping」は、今まで以上に医師と患者とのコミュニケーションを円滑にします。また、ラインを引くだけで自動的に子宮の断面図を作成する「Uterine Trace機能」により、形態が簡単に把握できるようにされています。
GEヘルスケア・ジャパンのビジョン
GEヘルスケア・ジャパンは、この「Voluson Performance 18」を通じて、日本の地域連携周産期支援において、安全で質の高い医療の実現を目指しています。少子化が進む中、地域医療の課題に応えることで、女性たちが未来に希望を持てるようフィードバックしていきたいと考えています。
この装置は、2025年5月23日から開催される第77回日本産科婦人科学会学術講演会に初出展される予定です。
会社概要
GEヘルスケア・ジャパンは、1982年に設立された会社で、国内における医療機器の開発、製造、販売を手掛けています。社員数約1,700名を抱え、全国に60カ所の事業拠点を持ち、地域の医療ニーズに応え続けている企業です。この新製品の登場が、医療現場にどのような影響を与えるのか、今後の展開が非常に楽しみです。