自律測量ロボットの創出
2025-11-21 11:07:08

宇都宮大学が自律測量ロボティクスで建設支援へ新たな挑戦

宇都宮大学が挑む自律測量ロボティクス



宇都宮大学の工学部に所属するRenato Miyagusuku准教授が、加速する技術革新の一環として、自律測量ロボティクスの開発に取り組んでいます。これは、非GPS環境および不整地に対応できる新しい測量技術を基にした建設支援インフラの創出を目的としています。このプロジェクトは、科学技術振興機構(JST)が運営する「大学発新産業創出基金スタートアップ・エコシステム共創プログラム」の一環として採択され、様々な期待が寄せられています。

現実の課題を解決する新技術



現在の建設業界では、測量は設計や施工の精度を直接左右する重要なプロセスです。ですが、現場では担い手の高齢化や人手不足が課題となり、施行スケジュールにも影響を及ぼしています。そこで、このプロジェクトでは、複数のセンサーを統合する「センサフュージョン」技術により、各種環境においても高精度な測量が可能なロボティクス技術の開発を目指しています。

自律測量ロボットシステムの概念



本プロジェクトの中核を成すのが、建設現場向けに設計された「自律測量ロボットシステム」です。このロボットは現場を自律的に動き回りながら、地形や構造物を高精度で測量します。取得したデータは自動的に整理され、施工図面や報告書に反映されるため、作業時間やコストが大幅に削減されることが期待されています。

さらに、このシステムは多様な環境においても高い精度を維持することができるため、施工品質の向上と効率的な現場運営が可能になるとされています。例えば、測量作業に加えて、墨出し作業やインフラ点検の自動化にも応用できる見込みです。

未来への期待と提供する価値



この自律測量ロボティクス技術は、持続可能な社会インフラの整備に寄与するだけでなく、現場作業のデジタル化ならびに効率化を進め、建設業界全体に革命をもたらす可能性を秘めています。これにより、現場作業員の負担を軽減すると共に、より安全で効率的な施工環境を提供することができます。

そして、株式会社みらい創造インベストメンツは、本プロジェクトを事業化推進機関としてサポートし、技術の社会実装を目指して進めていく計画です。彼らは2014年の創業以来、様々な研究開発型スタートアップの創造や成長を支援してきた実績があります。

今後の展望



プロジェクトは、2027年度にスタートアップを設立し、ビジネスモデルを確立すると同時に資金調達と販売体制の構築を進めることを目標としています。また、実際の建設関連企業との実証試験を通じてロボットの性能を検証し、パートナー連携を強化する方針です。これにより、より信頼性の高い技術の確立を目指しています。

技術革新は、私たちの社会のあり方を大きく変える可能性を秘めています。宇都宮大学とみらい創造インベストメンツによるこのプロジェクトが、未来の建設業界における変革をもたらすことが期待されます。

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この新しいロボティクス技術の誕生は、我々の持つ従来の常識を覆すものであり、未来の建設業界における大きな一歩となることでしょう。期待が寄せられる中、その進捗を見守っていきたいものです。


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会社情報

会社名
株式会社みらい創造インベストメンツ
住所
東京都港区芝浦三丁目3番6号東京科学大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 301
電話番号
03-6311-6958

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