松江キャンパスの学生たちが作成した新刊「松江暮らし攻略法」
島根県立大学の松江キャンパスで、地域文化学科と短期大学部文化情報学科の学生たちが主導で新しい冊子を発行しました。その名も「県大生による松江暮らし攻略法」。この特別なプロジェクトは、学生たちがプロの編集者やデザイナーから学ぶことで、実際の出版過程を体験する機会を持つことを目的にしています。
発刊の背景と目的
冊子のアイデアは、これまで浜田キャンパスで発行されていた「浜田暮らし攻略法」からインスパイアを受けたものです。この冊子は新入生が浜田市での生活をスムーズにスタートできるように手助けをする目的で作成されていましたが、松江キャンパスでも同様の情報が必要だと考えた地域文化学科の髙須准教授が、有志を募りました。結果、21名の学生が集まり、彼ら自身の経験や視点をもとに松江キャンパスの生活を紹介する「ウラ大学案内」を作成しました。
学生たちは、自らの体験に基づいたアドバイスを執筆し、特に新入生が抱える日常的な課題や休日の過ごし方などについて深く掘り下げています。また、村の出版社である(株)谷口印刷とハーベスト出版の協力も得て、実践的な編集技術の指導を受けながら、単なる情報提供の枠を超えた作品を仕上げることができました。
編集作業の試行錯誤
文化情報学科2年の足立陽香さんは、特にボランティア活動での経験を基にした記事の作成について振り返り、良好なコミュニケーションが成果をもたらしたことを語っています。「チャリティーサンタとの連絡を取る中で、多くの確認作業や対話が求められました」と語る足立さん。特に、プロの指導と仲間たちとの協力が大きな財産だったと強調しました。
さらに、同じく文化情報学科2年の上垣駿さんは、「著作権に関する配慮が常に求められ、特にイラストや写真の使用に苦労しましたが、全ての記事に大学の良さをしっかり記載できました」と達成感に浸っています。
発刊後の展望
今回発行された「松江暮らし攻略法」は、新入生に配布されるだけでなく、松江キャンパスでのオープンキャンパスでも高校生を対象に配布される予定です。学生たちは、冊子を通じて松江キャンパスの魅力を新しい視点で発信し、他の志望者たちにも知ってもらう機会と考えています。また、3〜5年後には改訂版の作成も見込まれており、今後は保育教育学科や保育学科の学生も巻き込んでさらに充実した冊子を目指す予定です。
このプロジェクトは、ただの出版活動にとどまらず、学生たちにとっては貴重なキャリア教育にもなっています。地域文化に触れながら、学びの場を広げることのできる贈り物として、この「松江暮らし攻略法」をぜひ手に取ってみてください。
お問い合わせ
このプロジェクトに関しての報道や取材に関しては、下記お問い合わせ先までご連絡ください。
TEL: 0852-26-5525
FAX: 0852-21-8150
メール: m-kouhou〔アット〕u-shimane.ac.jp ※アットは@に変更して送信ください。
冊子のPDFは、こちらからダウンロードできます。