フューチャーが発表した画期的な研究
フューチャー株式会社が公立大学法人福島県立医科大学およびKKR浜の町病院との共同で、ロコモティブシンドローム患者に向けたデジタルセラピューティクス(DTx)を用いた重要な研究成果を発表しました。この研究では、スマートフォンアプリを通じて患者の下肢筋力および生活の質(QOL)の有意な改善が認められました。研究成果は2026年3月13日にオープンアクセス学術誌『JMIR Aging』に掲載され、信頼性と影響力を持つ論文となっています。
ロコモティブシンドロームとは?
ロコモティブシンドロームは、筋骨格系の疾患によって運動機能や移動能力が低下した状態を指します。この症候群は高齢化社会において特に問題視されており、介護や支援が必要となる主な原因の一つです。予防と改善には、日常的な運動が推奨されますが、特に中高年層がそれを自主的に続けることは難しいとされています。
研究の概要
この共同研究では、フューチャーが設計・開発したロコモティブシンドローム改善を目的としたスマートフォンアプリ(以下「本アプリ」)が使用されました。このアプリは、日本整形外科学会が推奨するトレーニング「ロコトレ」に基づいており、動画と音声による指導を通じて「片脚立ち」および「スクワット」の2種類の運動プログラムを提供します。また、患者と医師間の連携を強化するために、遠隔でトレーニングの進捗を把握できるモニタリング機能も実装されています。
実証実験の成果
研究は40歳以上で、GLFS-25スコアが7点以上の日本人患者を対象に実施されました。アプリを用いた8週間の実証実験の結果、歩行能力や運動機能が向上し、多くの患者においてステージの改善が確認されました。特に、トレーニング完了率は93%に達し、中高年層における運動習慣の定着が実現できる可能性を示しました。
研究チームのコメント
フューチャー株式会社のHealthcare Innovation Group ディレクターである門脇康通氏は、「研究成果が論文として認められたことを非常に嬉しく思います」と述べ、共同研究を行った福島医大整形外科学講座や関係者への感謝の意を表しました。また、竹中洋平ディレクターは、「研究の成果が参加者からの高評価をもらえたことが心に残っている」と語り、今後の医療に繋がる一歩を強調しました。
フューチャーは、今後も医療・ヘルスケア分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、テクノロジーを根幹にした医療の発展に寄与していくことを目指しています。提供するアプリやサービスが、新たな治療の選択肢として社会課題の解決に貢献することを期待しています。
参考情報