次世代秘密分散ストレージ開発実証
2024-07-17 12:15:13

株式会社アクシス、DICOMO2024で次世代秘密分散ストレージ開発実証に関する論文を発表

株式会社アクシス、DICOMO2024で次世代秘密分散ストレージ開発実証に関する論文を発表



株式会社アクシスは、2024年6月26日から28日にかけて開催された「DICOMO2024」において、「秘密分散ライブラリのシステム応用における諸要件の検討」というタイトルで論文を発表しました。

この論文では、同社と中央大学研究開発機構が共同開発した、特許取得済みの多重秘密分散アルゴリズムAMSSS(Advanced Multiplex Secret Sharing Scheme)を活用した「次世代秘密分散ストレージ」の開発実証について報告されています。

AMSSSを活用した秘密分散ストレージ

AMSSSは、データを複数の断片に分割し、それぞれの断片を異なる場所に分散して保存することで、データの機密性を高める技術です。アクシスは、このAMSSSを活用し、社会実装を想定した利用しやすいファイルシステムを開発しました。

開発実証の内容

今回の開発実証では、ファイルシステムの基本機能、分散保存を想定したパフォーマンス、秘密分散断片の符号化・復号化の再現性などを検証しました。さらに、実用化に向けたアプリケーションの性能測定も実施されました。

社会実装への貢献

アクシスは、ITインフラ構築・運用、クラウドサービス、Webアプリケーション開発、ユーザーサポートなど、ITシステムソリューションをワンストップで提供しています。同社は、ファイルシステムやバックアップなどのアプリケーション基盤に関する深い理解と、サイバーセキュリティの課題認識を基に、AMSSSを活用したソリューションを顧客のニーズに合わせた形で提供していく予定です。

国産サイバーセキュリティ対策への貢献

近年、日本のサイバーセキュリティ自給率は10%を切っているという現状があります。アクシスは、純国産セキュリティソフトウェアの開発を通じて、日本のサイバーセキュリティ対策に貢献していくことを目指しています。

DICOMOシンポジウムについて

DICOMOシンポジウムは、インターネットを中心とした通信技術から、マルチメディア通信、分散システム、セキュリティなど、幅広い分野の研究について、活発な議論を行う場です。1997年の初開催以来、多くの研究者や技術者が参加し、最新の技術動向や研究成果を共有しています。

DICOMO2024の概要

  • - 統一テーマ:デジタルがつなぎ、デジタルが拓く、新たな世界
  • - 日程:2024年6月26日(水)~6月28日(金)
  • - 会場:花巻温泉ホテル千秋閣(岩手県花巻市)
  • - 主催:一般社団法人情報処理学会

株式会社アクシスについて

株式会社アクシスは、東京都中野区に本社を置くITシステム開発会社です。同社は、企業のITシステム構築から運用、保守まで、幅広いサービスを提供しています。

会社情報

会社名
株式会社アクシス
住所
東京都中野区本町1-32-2ハーモニータワー2F
電話番号
050-5527-5356

トピックス(IT)

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