株式会社山一ハガネと冷間ダイス鋼「YSTG11」
愛知県名古屋市に本社を構える株式会社山一ハガネが、自社独占販売の冷間ダイス鋼「YSTG11」をこのたびJIS SKD11(JIS G 4404)の認証を取得しました。これは国内で唯一のJIS SKD11認証材として、材料性能のみならず製造管理体制の信頼性も証明されたことを意味します。特に冷間プレス金型などに多く用いられるこの鋼材は、金型、自動車、機械分野において重要な役割を果たします。
JIS SKD11とは何か?
JIS SKD11は、自動車部品の製造において非常に重要な標準材料であり、日本産業規格の下で規格化されています。JIS認証のプロセスでは、製品そのものの適合性に加え、製造プロセス管理や工場運営の質管理体制も第三者機関によって審査されるため、信頼性の高い材料として広く認知されています。このたびYSTG11が取得した認証により、お客様は従来のSKD11規格材と同じ条件で検討を行うことができるようになります。
YSTG11のメリット
YSTG11のJIS認証は、設計から品質保証、購買における自由度の向上まで、多くのメリットをもたらします。たとえば、図面や仕様書に「JIS SKD11」と記載できることにより、設計プロセスがスムーズになるほか、社内規模の承認手続きや外部監査にも対応しやすくなります。またJIS SKD11規格適合の従来材料と比較することで、品質を保ちながらコストを最適化できるメリットもあります。
調達リスク分散と供給体制の強化
山一ハガネはYSTG11を国内在庫から短納期で提供し、調達リスクの分散と供給の安定性を確保しています。そのため、冷間ダイス鋼「YSTG11」は、他の材料と同条件で比較可能でありながら、品質を保証されているため、安心して選択することができます。特に、全自動の切断プラント「KV3」を活用した供給体制により、常に安定的な供給が行えるのも大きな特徴です。
JIS認証取得の背景と企業の目指す未来
このJIS認証の取得は、製造現場で求められる規格遵守と同時にコスト管理の最適化を実現するための取り組みの一環として位置づけられています。国際化が進む中で、高コストや供給不安に直面している日本のモノづくり現場に対し、YSTG11を提供することで、「社内ルールを守りつつコストの最適化が行える選択肢」を示しています。これにより、山一ハガネは未来の製造業に向けた持続可能な提案を行い続けます。
会社概要
株式会社山一ハガネは1927年に創業し、特殊鋼を専門に扱って約100年の歴史を誇る商社です。その豊富な知見を基に、金型材に関連した課題にも積極的に取り組み、冷間ダイス鋼の新たな選択肢を市場に提供しています。また、同社の技術は世界最高のフィギュアスケートブレード「YS BLADES」の製造にも利用され、選手たちの活躍を支えています。
結論
山一ハガネの冷間ダイス鋼「YSTG11」は、JIS SKD11認証を取得することで、より多くの製造現場に信頼性と安定性をもたらす新たな選択肢となりました。技術革新と品質の確保を追求する中で、山一ハガネは日本のモノづくりの未来にしっかりと貢献し続けていくことでしょう。