2024年度の日本株ETFパフォーマンス、グローバルX ゲーム&アニメが1位を獲得
2024年度の日本株ETFに関するパフォーマンスランキングで、グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式ETF【2640】が堂々の1位を獲得しました。日経平均株価が12%下落する厳しい市場環境の中で、当ETFはその高リターンを実現し、他のETFを大きく引き離す結果となっています。具体的には、グローバルX ゲーム&アニメETFは、前年比で+32.8%のリターンを上げ、2位の+27.3%との差を明確に生じさせました。
グローバルXの強みとは?
グローバルX Japanのマーケティング部長、長谷川誠氏によると、同社のETFは豊富なテーマ型ラインアップと独自の指数開発により、過酷な市場環境でも高いパフォーマンスを発揮しています。特に、今回のパフォーマンスランキングでは、上位10銘柄のうちの半分にグローバルXのETFが名を連ねていることで、その存在感を示しました。
他社のETFは主に高配当銘柄や銀行株に焦点を当てているのに対し、グローバルXはゲーム、アニメ、フィンテック、デジタル・イノベーションなど、多岐にわたるテーマをターゲットにして投資を行っています。この多様性こそが、同社のETFが市場の波にも対応できる理由となっています。
市場環境の変化に対応する力
2024年度は厳しい相場状況でしたが、それでもグローバルXは今後の伸びしろを見越してテーマを選別し、積極的に投資をしています。現在、グローバルXでは100以上の投資テーマをモニタリングしており、将来的に高いリターンを見込めるテーマの商品を次々とリリースしています。これにより、どのような相場環境でも投資家に最適な商品を提供できる体制が整っています。
ゲーム&アニメETFの成長ポテンシャル
グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式ETFは、ソニーや任天堂、スクウェア・エニックスなど、日本を代表するゲーム・アニメ企業20社に投資するETFです。なぜこの分野が高いパフォーマンスを誇るのか、その理由は明白です。ゲームやアニメのコンテンツ市場は近年急成長を遂げており、デジタル化が進むことで追加収益を見込める機会も多くなっています。
特に、デジタルモラトリアムの影響で、デジタルコンテンツに対する関税が適用されないことは、海外市場における収益を後押ししています。このような状況下で、ポケモンやスーパーマリオなど、日本発のヒット作が世界的に人気を集めていることから、投資対象としての魅力が高まっているのです。
不透明な市場環境における戦略
現在、トランプ政権の影響で相互関税問題が株式市場に新たな不透明感をもたらしています。こうした状況下で、個々の企業の業績や価値に基づいた投資戦略が求められています。グローバルXでは、特にゲーム&アニメ、フィンテック、デジタル・イノベーションといった、高い成長が見込まれるテーマへの投資を強化しています。
長谷川氏は、短期的な株価の変動に振り回されることなく、冷静に投資判断を行うことが重要であると強調します。そのためには、今回のように高いパフォーマンスを誇るETFを使いながら、相場にしっかりと居続けることが肝要です。
まとめ
グローバルXのETFは、独自の指数開発や多様なテーマ選定により、今後もさらなる成長が期待されます。特にゲームやアニメ分野は、世界市場での成長ポテンシャルが高く、これからの投資対象として非常に魅力的です。不安定な相場環境でも、高いパフォーマンスを維持するための戦略をしっかりと考え、効果的にETFを活用していきましょう。
(執筆/藤井恵)