ユーザーのライフログを活用した新しいAIエージェント
株式会社UPBOND(本社:東京都)は、ユーザーの行動履歴や興味に基づく新たなAIエージェント『Login3.0 with AI Agent』を発表しました。このサービスは、デジタル社会においてユーザー自身のライフログをパーソナライズされた支援に活用することを目指しています。
概要
『Login3.0 with AI Agent』は、SNSやチャットボットを用いた顧客対応を通じて、ユーザーの行動履歴や関心データを蓄積し、それを基にしながら継続的なパーソナルサポートを可能にします。この仕組みは、単発的な対応ではなく、個々のユーザーの過去のやり取りを反映した適切なサービスを提供することを目指しています。部門を跨いだ情報を活用することで、顧客体験を向上させ、企業のマーケティングやオペレーションの効率を向上させます。
コンセプト
従来、AIエージェントに求められるのは、問い合わせのたびに同じ情報を繰り返すことや、パーソナライズの度合いが薄いため、ユーザーが煩わしさを感じる場面が多くありました。しかし、この新しいエージェントは、ユーザー自身が過去の行動データを活用できる環境を整え、AIがより直感的に、そして効率の良いサポートを実現することを目指します。
特徴
- - DIDを活用した認証基盤: 個人主権型ID(DID)により同意されたデータをライフログに蓄積し、AIエージェントが連携することで、ユーザーごとに最適な提案が得られます。
- - 複数企業のデータ統合: 企業間で得られた行動履歴を駆使し、個別化された対応を実現するための資源が整っています。
- - 身近な場所でのサポート: 柔軟にSNSやサイトのチャットボットを介して即座に顧客対応を行い、どこにいてもサポートを受けられる環境を提供します。
- - 最新技術との連携: ChatGPTやGemini、Claudeなどの最新のLLM(大規模言語モデル)を活用し、自然でスムーズな会話を実現しています。
活用例
このサービスは、さまざまな業界において多様に活用されることが期待されています。
1.
旅行代理店: ユーザーの過去の旅行履歴に基づいて、最適な旅行プランを提案することができます。
2.
百貨店: 来店履歴や購入データを基に、個別最適化された接客を強化し、特に訪日観光客に対するカスタマイズされた情報提供が可能になります。
3.
宿泊施設: 過去の宿泊データに基づき、好みのアメニティやサービスを自動で提案し、スムーズな検索や予約が実現されます。
代表者のメッセージ
UPBONDの代表取締役、水岡駿氏は、「AIにイチから説明するのは、もうやめたい」と述べ、ユーザー自身のデータを簡単に活用できる基盤を提供することの重要性を強調しました。AIエージェントの利用が広まる中、過去の行動データを活用したパーソナライズされたサポートが今後の鍵になると考えています。
会社情報
UPBONDは、「個の力で、社会をつむぐ」というミッションを掲げ、個人にライフログのフルコントロールを提供することを目指しています。2019年に設立された同社は、企業のID連携問題を解決するための「Login3.0」や、ライフログを活用したAIエージェントサービスを提供しています。さらに、公式ウェブサイトでは、詳細なサービス情報も公開されています。
公式ウェブサイト:
UPBOND