KLab、AI翻訳で海外向けカスタマーサポートを効率化!
モバイルオンラインゲームで知られるKLab株式会社は、海外向けのカスタマーサポートにAIによる翻訳システム「KLab AI翻訳」を導入し、7月から本格運用を開始することを発表しました。このAI翻訳システムは、マイクロソフト社の「Azure OpenAI Service」を基盤としており、KLab独自の機能を付加することで、より精度の高い翻訳を実現しています。
KLab AI翻訳は、ユーザーからの問い合わせ内容や返信文を自動で翻訳することで、日本語しか理解できないオペレーターでも対応を可能にします。これにより、KLabは主要タイトルにおいて年間約15%の海外向けカスタマーサポートコスト削減を見込んでいます。
KLab AI翻訳の特徴
KLab AI翻訳は、カスタマーサポート業務に特化した機能を備えています。
状況に応じた翻訳: プロンプト(AIへの指示文章)の調整により、問い合わせ内容や状況に合わせた翻訳が可能です。
ゲーム内アイテムなどの翻訳設定: サービス固有の表現やゲーム内アイテム名称などの翻訳設定が可能です。
API提供: 様々なツールから利用可能なAPIとして提供されており、KLabでは「Slack」との連携も実現しています。
対応言語: 現在、英語、フランス語、繁体字中国語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語に対応しており、今後も対応言語の拡大を予定しています。
AIソリューション事業への本格参入
KLabは、KLab AI翻訳を社外へも提供することで、AIソリューション事業に本格参入します。AI翻訳の活用を検討している企業・団体は、同社のAIソリューション事業担当まで問い合わせることが可能です。
KLabのAI活用
KLabは、生成AIを含むAI技術にいち早く着目し、業務効率化に取り組んできました。KLab AI翻訳に加えて、自動UIテストツール「ゴリラテスト」も提供しており、AI技術を活用した業務効率化ソリューションを積極的に展開しています。
まとめ
KLabのAI翻訳導入は、モバイルゲーム業界におけるAI活用の一例であり、今後、AI技術が様々な業界で活用されることが期待されます。KLabの取り組みは、AI技術の進化と社会実装を加速させる上で重要な役割を果たすと考えられます。