200Gbps/400Gbpsイーサネット対応のRDMA IPの新登場
Intellectual Highway株式会社は、組込み機器向けのFPGA用RDMA(RoCEv2)IPを新たに200Gbpsおよび400Gbpsイーサネットに対応させたことを発表しました。これにより、半導体製造装置や映像機器、さらには医療機器といった多岐にわたる分野で、大容量データの迅速な転送が実現します。
RDMA技術の重要性
近年、AI学習のためのデータセンターでは、高帯域幅での低遅延メモリアクセスが重要とされています。ここでRDMA(Remote Direct Memory Access)技術が注目されています。この技術はCPUを介さず、メモリへの直接アクセスを可能にし、効率的なデータ転送を実現します。
特に半導体製造や映像処理の分野においては、CPUリソースを節約しながら、高速で大容量のデータを扱うことが求められています。RDMAは、こうしたニーズに応える技術として、様々な応用が進んでいます。
新IPの主な特長
新たに提供されるRDMA IPは、従来の100Gbps RDMA IPの特長をそのまま引き継ぎつつ、速度面でのバージョンアップも実現しています。以下が主な特長です。
- - CPUレスのコネクション管理: CPUを使わずハードウェアによって効率的にコネクションを管理します。
- - 多様な通信モード: RC、UC、UDといった異なる通信モードに対応。
- - 超低遅延通信: ストリームインターフェースを通じて、ほぼリアルタイムでのデータ通信が可能。
- - 高スループット: 200Gbps/400Gbps環境での高スループット転送を実現し、サブマイクロ秒単位の低遅延通信も維持されています。
対応するおもな仕様
この新IPは、以下のような仕様で提供されています。
- - プロトコル: RoCEv2、ARP、ICMP(Ping)
- - 最大キューペア数: 1から4096まで設定可能
- - フロー制御: PFC対応やVLAN/PCPタグによる制御が可能
- - 輻輳制御: ECN、CNP、DSCPに対応し、効果的なレート制御機能も完備
さまざまなシステムへの応用
特に、FPGAを活用したセンシング機器や、RDMAに対応したNICを使用することで、多様なシステムにおける大容量データの転送が可能になります。AI関連のインフラ構築や高画質な映像データの非圧縮転送において、RDMA技術は非常に重要な役割を果たしています。
今後の展望
Intellectual Highway株式会社は、2026年6月25日現在、このRDMA IPの評価および購入を受け付けており、今後は、PCIE経由の制御やGigE-Vision3.0に向けたIPの提供も計画しています。これにより、さらなる技術革新と市場ニーズへの対応が期待されます。