GMOメイクショップがanectを完全子会社化
2024年10月1日、GMOメイクショップ株式会社は、モバイルアプリプラットフォーム「Appabrik」を提供するanect株式会社の株式を100%取得し、これを連結企業とすることを発表しました。この施策は、急成長を遂げるEC市場において、両社の技術と専門知識を組み合わせ、顧客ニーズに応じたサービスの提供を目指すものです。
EC市場の動向
近年、EC市場は再び成長を続けており、2023年のBtoC-EC市場規模は前年からの増加を見せています。特に物販領域においては、前年比4.83%の増加率となり、現在、約14.6兆円に達しました。この市場の膨大な成長に伴い、ECサイトの機能に対するニーズも多様化しています。顧客を惹きつけるには、新しいアプローチと既存顧客との関係構築が今後ますます重要になるでしょう。
モバイルアプリの重要性
特に、モバイルアプリは顧客とのエンゲージメントを深める手段として注目されています。OMO(Online Merges with Offline)などの新しい購買体験は、リピート率の向上に寄与することが分かっています。GMOメイクショップは、anectの技術を取り入れることで、スマートフォン時代に適した魅力的な購買体験を提供することを目指しています。
株式取得の背景
GMOメイクショップは、ECサイト構築のための多様なソリューションを提供しています。「makeshop by GMO」や「GMOクラウドEC」といったサービスを展開し、数多くの事業者を支援しています。これにanectの持つモバイルアプリ開発の専門知識と技術を結集することにより、新しいモバイルソリューションの提供が可能となります。
今後の展開
anectは、社名を「GMOメイクアプリ株式会社」に変更し、サービス名も「メイクアプリ byGMO」に改めます。この変更により、両社の相乗効果を最大限に活かしていくスタートを切ることになります。GMOメイクショップは、「makeshop byGMO」のEC特化型プランのリリースや、リアル店舗との連携オプションの強化を予定しています。これにより、より利便性の高い機能の提供が見込まれています。
代表者のコメント
anectの代表取締役である木村一郎氏は、今回の株式取得を嬉しく思い、両社の強みを活かした新しいサービスを提供できることに期待を寄せています。一方で、GMOメイクショップの向畑憲良社長も、anectの技術力によって顧客への価値提供をより一層高めることができると確信しています。これにより、両社は共に成長し、業界におけるリーダーシップを強化していくことを目指しています。
まとめ
GMOメイクショップがanectを完全子会社化することで、ECビジネスにおける成長の加速が期待されています。顧客のニーズに応えるための新たなモバイルアプリ開発や、より良い購買体験をどのように提供していくのか、今後の展開に注目が集まります。