JR北上駅の新たな取り組み
東日本旅客鉄道株式会社の盛岡支社は、北上駅構内で実施する流動調査において、電気興業株式会社とそのグループ会社である株式会社サイバーコアの協力を得て、新幹線と在来線の乗り換え利便性を向上させるための調査を始めました。この新たな取り組みは、駅利用者の換乗動向を把握することで、乗り換えの利便性を改良することを目的としています。
調査手法の革新
今回の流動調査では、サイバーコアの提供するBehaveEye®という先進的なエッジ行動解析ソリューションが用いられます。この技術は、カメラまたぎトラッキング(ReID)と呼ばれるAIによる再認識技術を備えており、駅構内のカメラにより捉えた利用者の動きや属性を分析します。これにより、従来のように調査員による目視でのデータ収集に依存せず、長期的かつ継続的に乗り換え動向を可視化することが可能になります。
乗り換え流動調査の目的
これまでの調査方法では、調査員が駅構内での人数を目視でカウントするために配置され、特定の時間帯に限定されたスポット調査が中心でした。しかし、これでは限られたデータしか得られず、利用者の動線を長時間かつ連続的に把握することは難しいという課題がありました。
BehaveEye®を使用した今回の調査は、ホームや改札に設置されたカメラを利用して、個別に識別された利用者の乗り換え流動を継続的に分析します。これにより、どの場所からどこへ向かっているかを追跡し、より効率的な流れの把握が可能となります。特に、駅の高混雑時や利用者が多い日には、このデータが大いに役立つことでしょう。
先行実証実験の成果
実は、本調査に先立ち、2025年1月には同駅で実施した実証実験の結果があり、ここで得られたデータが非常に有用であることが確認されました。この実証実験で得た知見をもとに、今後はより長期的な視点での流動の把握に活かしていく方針です。
データの管理とプライバシーへの配慮
調査に伴い取得されるカメラ画像やデータは、利用目的の範囲で適切に管理され、不要となった場合には速やかに破棄されるため、プライバシーへの配慮が十分に行われています。この点にも注目してほしいと思います。
今後の展望
電気興業とサイバーコアは、BehaveEye®に見られる先進的な技術を通じて公共交通の利便性をさらに向上させるために尽力しています。この流動調査の結果が今後の北上駅の乗り換えシステムにどのように生かされていくか、期待が高まります。今後も、公共交通のより良い利用を目指した取り組みにも注目していきたいところです。
お問い合わせ
本調査に関する詳細な情報は、電気興業のソリューション事業推進室にてお問い合わせいただけます。