ベスタス、日本で協力関係を強化
持続可能なエネルギーソリューションのグローバルリーダーである
ベスタスは、2025年4月23日に東京で開催されたデンマークと日本の政府・企業ラウンドテーブルに参加しました。このイベントにはデンマークのフレデリック10世国王陛下も臨席し、三菱電機株式会社および富士電機株式会社との間で新たな協力の覚書が締結されました。
この意義深い取り組みは、日本とデンマークが長年にわたって築いてきたエネルギー分野における協力関係をさらに強固にすることを目的としています。特に、洋上風力、水素、アンモニアなどの再生可能エネルギー分野での情報交換やパートナーシップの拡大が期待されています。
重要な契約の締結
ベスタスは、三菱電機との間で日本の秋田県における洋上風力プロジェクト向けの国産スイッチギアの開発および供給に関する覚書を交わしました。さらに、富士電機との間では陸上および洋上風車用のパワー半導体の開発に関する合意書も締結されました。このような取り組みは、風力エネルギー産業の持続可能性を高め、高い技術力を有する日本のサプライヤーの協力を得るために不可欠です。
ベスタスのバイスプレジデント、ラファエル・フオ氏は、「日本の技術力は重要で、世界的に洋上風力発電が拡大する中で、我々のサプライチェーンを強化するために重要な役割を果たします」と述べました。
ベスタスの日本市場での実績
ベスタスは日本において1993年から風力発電機の販売を開始し、現在までに秋田港・能代港洋上風力発電所をはじめとするプロジェクトを進めてきました。これまでに設置された風力発電機の合計容量は1.5GWを超え、900MWのサービスを行っています。さらに、900MWの新たなプロジェクトも計画されており、これにより日本の再生可能エネルギー目標に対する貢献が期待されています。
ベスタスは、業界をリードする風力発電ソリューションの開発だけでなく、サプライヤーとの協力を通じて、日本の脱炭素目標の達成に向けて積極的に貢献する姿勢を示しています。
デンマークと日本の未来
今回の協力イベントは、両国の政府と企業がエネルギーの未来を見据えた新たなパートナーシップ機会を創出しました。三菱電機の上席執行役員、濱本総一氏は、「我々はベスタスのサプライヤーとして、風力発電に貢献することで社会全体の脱炭素化を実現する」と述べました。
富士電機の井川修氏も、ベスタスのサプライチェーンに高出力のパワー半導体を提供することで、世界の洋上風力プロジェクトに貢献する意欲を示しています。
このように、ベスタスの取り組みは、持続可能なエネルギー産業を推進するための重要な一歩となります。市場における競争力を維持しながら、環境への負荷を軽減するための努力が求められる中、ベスタスは日本での活動をさらに強化し、持続可能な未来を目指していくことでしょう。