フォスター電機、Interhapticsとの戦略的提携を発表　新たなハプティクス体験を追求

フォスター電機とInterhapticsの提携について

フォスター電機株式会社が、フランスに本社を置くハプティクスソフトウェアのプロバイダー、Interhapticsとの戦略的パートナーシップを結ぶことを発表しました。この提携の背景には、両社が持つそれぞれの技術の融合を通じて、家電製品、ゲーム、自動車など様々な分野における次世代の没入感を伴うハプティクス体験の提供があります。

ハプティクスの革新

ハプティクスとは、触覚や振動を通じてユーザーとデジタルコンテンツとのインタラクションを可能にする技術です。フォスター電機は音響機器およびバイブレーションアクチュエーターの開発・製造を長年手掛けてきた企業であり、その実績は確かなものです。一方、Interhapticsは、先端的なハプティクスプラットフォームを提供しており、その技術力を活かしてデジタルインタラクションを向上させることに注力しています。

この提携により、Razer Sensa HDハプティクスに対応した製品を軸に、ユーザーにはこれまでにないリアルな触覚体験が提供されることでしょう。InterhapticsのHDハプティクスプロトコルやAPI、ファームウェアをフォスターのバイブレーションアクチュエーター技術と組み合わせることで、OEMメーカーはより高いレベルでリアリズムや応答性を持ったオーディオ・ハプティクスの体験を実現できます。

ビジョン「Sound to Life」

フォスター電機は『Sound to Life』というコーポレートスローガンを抱えており、音がもたらす感動や安心、安全を全世界に提供し、音の力を通じて人々の生活を豊かにすることを目指しています。今回の提携によって、フォスター電機とInterhapticsは、オーディオとハプティクスの未来を再定義し、画期的なソリューションを提供することでそのビジョンを実現することを約束しています。

Interhapticsとその役割

Interhapticsは2017年に設立され、HDハプティクス技術の開発・提供を通じて多くの経験を蓄積してきました。特に、PC、コンソール、モバイル、XRプラットフォームにおける広帯域ハプティクスの設計を支援する直感的なツールを提供することが特長です。また、同社はハプティクスの標準化においても重要な役割を果たしており、国際的な基準策定に向けた取り組みを続けています。2022年にはRazer Inc.の傘下に入り、同社のアドバンストテクノロジーブランド『WYVRN』の一員として、戦略的な技術革新を推進しています。