新たな経営モデル「ゼブラ企業」実現への道筋を示した研究冊子公開
株式会社Zebras and Company(以下、Z&C)と一般社団法人Tokyo Zebras Unite(TZU)は、ゼブラ企業に関する実践知を集大成したリサーチブック『Zebra's Management Research Book vol.1』を公開しました。この冊子は、全国のゼブラ企業の経営者、アカデミア、行政職員、金融機関など多様なセクターの方々とのインタビューや現地視察を通じて生まれたものです。
ゼブラ企業とは?
「ゼブラ企業」とは、ユニコーン企業への過剰な期待や資源の偏りに対する新たな反応として生まれた概念です。このモデルは、事業成長を通じてより良い社会の実現を目指し、時間やクリエイティブ、コミュニティなどの多様な力を組み合わせることを重視しています。
リサーチブックの目的と内容
本書は「社会性」と「経済性」を両立させるゼブラ企業の実践知を、事業、ファイナンス、組織、公民連携の四つの視点から体系化しています。単なる理論の集積ではなく、実際に現場で活躍する経営者や研究者が編纂に参加しており、現実のビジネス決定に役立つ「使える知」を提供することを目的としています。
各パートの内容に迫る
Part 1: 事業
本パートでは、老舗中小企業の具体例を通じて、ゼブラ・トランスフォーメーションのプロセスが論じられています。ゼブラ企業へ変容するための5段階のプロセスや、変容を牽引する心構え「ゼブラ態度」が紹介されています。
Part 2: ファイナンス
地域企業への調査から明らかにされた資金調達の課題とそれに対する具体策が提案されています。「20億円の壁」や「出口戦略の不在」といった問題を踏まえ、地域ファイナンスの構築に向けた新たな発見が凝縮されています。
Part 3: 組織づくり
ゼブラ企業の組織、人材、文化戦略が語られています。短期的利益圧力から現場を守る方法や、個々の価値を尊重する人事制度の必要性が浮き彫りにされています。
Part 4: 公民連携
行政との連携のあり方について新たな視点が提供されています。自治体の間での効果的な協力関係構築に向けた実践的な知見が蓄積され、その重要性が強調されています。
誰がこのリサーチブックを読むべきか?
このリサーチブックは、地域企業の経営者や金融機関の担当者、行政の支援者にも適しています。特に地域の社会課題に真摯に向き合う経営者や、社会的インパクトと経済的リターンを両立させたい金融機関の担当者には役立つ内容となっています。また、一般の働く人々にとっても、経済の人間性に対する新たな視点を得るためにおすすめです。
まとめ
Z&Cの理念である「優しく健やかで楽しい社会」の実現に向けて、ゼブラ企業は重要な役割を果たします。『Zebra's Management Research Book vol.1』は、この新たな経営モデルに向けた道筋を示す一冊として、さまざまな立場の人々が活用できる貴重な指南書となるでしょう。リサーチブックは公式サイトからダウンロード可能です。
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