資生堂、加齢による肌のたるみメカニズムを解明
最近、株式会社資生堂が米国のウィスコンシン大学と共同で行った研究により、加齢がもたらす肌のたるみの科学的メカニズムが明らかになりました。この研究からは、加齢に伴って顔の深部血管と筋肉の血流バランスが崩れることが、肌のたるみを引き起こす一因であることが判明しました。そして、これを改善するための成分として「べにばな」由来エキスとナイアシンアミドが重要な役割を果たすことがわかりました。
研究背景と発見の概要
資生堂は、これまで毛細血管の状態と肌の弾力との関連性を解明してきましたが、より太い深部血管の劣化については不明点が残っていました。今回の研究では、MRI(磁気共鳴画像法)を用いて顔の血流を詳細に観察し、加齢による血流バランスの偏りが筋肉への栄養供給を妨げ、結果として肌のたるみを引き起こすことが確認されました。
特に、動脈と細動脈の血流の変化にフォーカスし、若い肌と高齢肌での血流量の違いを明らかにしました。若い肌では血流が適切に維持されている一方、高齢肌では動脈から細動脈への血流が不均衡になっていました。
血流量の変化が肌に与える影響
研究の結果、大頬骨筋と呼ばれる顔の筋肉においても加齢による変化が見られました。具体的には、筋肉量が減少し、筋肉内に脂肪細胞が増える「脂肪浸潤」が観察されました。これは、血流量が減少していることと直接的に関連しており、筋肉への栄養供給が不十分になることで肌のたるみが進行することが示唆されています。
Furthermore, 資生堂はバランスを整えるために交感神経の役割にも着目しました。この神経が血流を調整する機能が加齢によって低下することで、肌の健康が損なわれるためです。
交感神経をサポートする新成分
研究を通じて、「べにばな」由来の成分とナイアシンアミドが交感神経のストレス耐性を高めることがわかりました。これにより、血流を効果的に改善することが期待されます。交感神経を健全に保つことで、加齢による肌のたるみを軽減できる可能性が示唆されます。
今後の研究と市場展開
資生堂は今後も加齢に伴う血管の変化を追求しつつ、血流を改善するための革新的な製品を開発していく予定です。「べにばな」由来エキスの有効性を活かした新しいエイジングケア製品の登場が期待されています。
この研究結果は、2023年6月に開催された国際磁気共鳴医学学会で発表され、その先進性が高く評価されました。また、資生堂はこれまでの研究の蓄積を通じて、エイジングケア市場での競争力をさらに高めることを目指します。
まとめ
資生堂が発見した加齢による肌のたるみメカニズムは、これまでの研究の集大成であり、新成分の発見を通じて、今後のエイジングケアに新たな希望をもたらすものと期待されています。肌の若々しさを保つために、今後も資生堂の研究に注目が集まることでしょう。