りそなグループ、AI音声認識アプリで議事録作成を効率化
りそなホールディングス(HD)は、セキュリティの堅牢性からAI音声認識を用いた議事録作成アプリ「ScribeAssist」を導入し、業務効率を大幅に向上させています。現在、りそなグループの全13社では、この革新的なツールを活用し、会議の議事録作成の迅速化を実現しています。
背景と課題
りそなHD及びその傘下企業では、クラウド型の議事録ソリューションを導入することが困難であったため、議事録作成に時間を要するという課題を抱えていました。特に個人情報や非公開情報を含む会議の多い金融業界においては、セキュリティが重要な要素となります。このようなニーズに応える形で、「ScribeAssist」の導入が決定されました。
ScribeAssistの導入効果
「ScribeAssist」は、録音からテキスト化、編集、要約までのプロセスを一元化し、業務の迅速化を実現します。実施後、議事録の作成に要する時間は、平均3時間から1.5時間に短縮され、必要な関係者の数も約10名から約5名と、より効率的な会議運営が可能になりました。これにより、会議の生産性が向上し、重要な情報を迅速に関係者へ共有できるようになりました。
経営層からの期待
りそなHDの田代美帆子氏は、ScribeAssistの導入により社内業務の効率化を促進し、カスタマーサクセスの実現につなげているとコメントしています。今後もセキュアな環境での音声テキスト化の必要性は高まる一方であり、これらのテクノロジーを駆使することで、スピーディな意思決定を行うための重要なツールへと育てていく方針です。
運用環境の整備
「ScribeAssist」は、法人向けに特化したスタンドアローン型のアプリケーションであり、オンラインやオフライン問わず多様な会議環境に対応しています。特徴的な機能として、AIによる話者識別やリアルタイムでの字幕表示などがあり、議事録作成を支援します。また、この製品は今後、旧製品名から新たに「ScribeAssist」として刷新されることもアナウンスされています。
VoXT Oneプラットフォームについて
このアプリは、「VoXT One」という新しいプラットフォームで提供されており、AI音声認識技術による重要な情報の取りまとめを支援します。ユーザーはスタンドアローン型の「ScribeAssist」とクラウド型の「ProVoXT」など、利用シーンに応じた最適なソリューションを選択しやすくなっています。加えて、要約生成や音声入力などの機能も備わっており、議事録の作成業務をさらに効率化することが期待されています。
まとめ
りそなグループがAI音声認識ツール「ScribeAssist」を活用することで、業務効率を格段に向上させている状況は、他の企業にとっても大いに参考になるモデルケースです。今後もこのようなテクノロジーの進化により、業務の生産性向上が期待されるでしょう。