高齢社会を見据えた新刊の登場
一般社団法人身元保証相談士協会が、2025年6月に新刊『身元保証・死後事務まるわかりBOOK』を出版することを発表しました。本書は、おひとり様の終活が重要視される今の時代にあわせて、特に「身元保証」と「死後事務」に焦点を当てています。内容は豊かなイラストと実例を通じて、誰にでもわかりやすく解説されており、今後ますます必要になる情報が詰まっています。
様々な導入の背景
黒田泰氏は、長年にかけて身元保証という重要な社会課題に取り組んできました。身元保証は、一人暮らしの高齢者が高齢者施設に入居する際に必要とされる保証人や、病院に入院する際の緊急連絡先の役割を果たします。また、終末期における日常生活のサポートや、葬儀・供養、さらには死後の事務手続きまでを広くカバーするサービスです。これらの項目が、現在ますます注目されていることは言うまでもありません。
黒田氏は2010年に、初めて法律家が関与した身元保証サービスのスキームを作り、大手司法書士法人に導入しました。2012年には独立し、身元保証団体の一つである「一般社団法人いきいきライフ協会」を設立し、その後も幅広い実践に取り組んできました。2020年に「一般社団法人身元保証相談士協会」を立ち上げ、健全なサービス提供のための専門家育成にも力を注いできたのです。
本書の内容概要
『身元保証・死後事務まるわかりBOOK』では、入院や施設入居時の身元保証人問題、認知症や急病時の緊急対応、死亡後の遺体搬送、葬儀、遺品整理など、具体的な課題に対する実務的な対応策を図解やチェックリストと共に紹介します。これにより、読者は実際の場面での具体的な対応策を理解しやすく、手元においておくべき情報を得ることができます。
さらに、巻末には信頼できる専門家や団体情報も掲載されていて、現実的なガイドブックとしての価値も高めています。
事業者への献本の提案
金融機関、保険会社、介護事業者など対象とする企業には、本書を献本することを提案しています。ご希望の事業者に向けては、情報交換や協業の可能性も含めたお話ができればと考えています。
著者・黒田泰氏のプロフィール
黒田泰氏は、制度化されていない「身元保証」という課題に取り組む実務家であり、全国高齢者等終身サポート事業者協会準備委員会の一員としても活動しています。行政との連携や法制度提案にも取り組み、その知見と経験をもって本書を執筆しました。
まとめ
本書は、高齢社会で増加する「おひとり様」が安心して老後を迎えるために必要な備えについて、社会全体で考えるきっかけとなることが期待されています。身元保証サービスの重要性を広く伝え、誰もが安心して生活できる社会の実現に寄与する一冊となるでしょう。今後の動向にもぜひ注目していきたいと思います。