七夕の夜空を味わう羊羹「満天」
島根県松江市に本店を構える和菓子の老舗、
株式会社 彩雲堂が、毎年夏に発表する限定羊羹「
満天」がついに販売開始となります。7月に近づくと、七夕の美しい夜空が待ち遠しくなる中、この羊羹はまさにその幻想的な空をふんだんに表現しています。
「満天」は、澄んだ夜空に浮かぶ星々を見事に再現した羊羹で、まるで食べる夜空のような美しい形状を持っています。見た目だけでなく、職人の技術が詰まった味わいも特筆すべきポイントです。オンラインショップでの販売が始まる6月3日を前に、直営店舗では5月31日から先行販売も行われます。
羊羹の誕生秘話と職人の情熱
この羊羹のコンセプトは、ある職人が出張先から帰った際、ふと見上げた星空からインスパイアを受けて誕生したそうです。都市では見ることができない澄み切った夜空にやさしく輝く星の美しさに感動し、「この風景を和菓子で表現したい」との思いから「満天」が生まれました。
青色の食品は和菓子業界では珍しいものでしたが、試作を重ね、2005年に商品化されることに成功しました。それ以来多くの人から支持を受け、夏の風物詩の一つとして親しまれています。
こだわり抜かれた職人の技
製品造りにあたり、職人は特に夜空に流れる雲の表現にこだわっています。最初は星の銀河を意識したデザインでスタートしましたが、時間が経つにつれて雲の影響を受けてしまうことがあるとのこと。そんな中、営業部と製造部が一緒になり、夜空の美しさを和菓子で表現する原点に立ち返り、夏の風物詩として価値あるものに仕上げてきました。
透明感ある美と味わい
この羊羹には、北海道産の小豆を用いたなめらかなこし餡が使用されており、その上には青く色付けされた寒天の錦玉羹が重ねられています。さらに、金銀の星たちが散りばめられ、見た目にも鮮やかな「天の川」を彷彿とさせます。その際に使われる水は、島根県の三瓶山の地層でろ過された天然水「さひめの泉」で、まろやかな口当たりを実現しています。この水にはシリカが多く含まれており、甘さと透明感を際立たせています。
この「満天」を冷やして楽しむと、ひんやりとした食感が癖になる美味しさに仕上がっています。
商品と購入情報
「満天」の販売は、彩雲堂の直営店舗及びオンラインショップでの取り扱いがあり、直営店舗での先行販売は2025年5月31日から、オンラインショップは6月3日から始まります。販売価格は、通常サイズが1,728円(税込)、ミニサイズが972円(税込)です。
夏の七夕を彩るこの美しい和菓子、「満天」をぜひお楽しみください。職人のこだわりと技を通じて得られる、この美味しさはまさに特別なひとときを提供してくれるでしょう。