GMOインターネットがデータベース基盤をOracle Cloudに移行し新たな展開へ

GMOインターネットがOracle Cloud Infrastructureに移行



日本のインターネット業界を代表するGMOインターネット株式会社が、主要なサービスのデータベース基盤をOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行することを発表しました。これは、同社がより柔軟で、高性能なインフラを構築するための大きな一歩です。そしてこの移行は、技術的なメリットだけでなく、コスト面でも顕著な効果をもたらすことが期待されています。

移行の背景と目的



GMOインターネットは、1995年に設立以来、インターネットインフラ事業を中心に成長してきました。ドメイン登録やクラウド・レンタルサーバーの提供など、同社の事業は広範囲にわたります。2025年のデータによると、同社は約951万件の契約数を有し、その規模感は業界でも注目されています。

これまでGMOインターネットは、自社のデータベース基盤にオンプレミスの「Oracle Exadata」を使用していました。ですが、さらなる可用性や性能、セキュリティの向上を目指し、柔軟性やコストの最適化を図るために「Oracle Exadata Database Service」を選択しました。この移行により、事業のレジリエンスや最新技術の活用が期待されています。

移行の具体的な内容



移行の具体的なスケジュールは、2024年2月に決定され、本稼働は2025年5月に開始される予定です。また、災害対策(DR)サイトの構築も計画されています。これにより、災害リスクやコスト負担を軽減することが見込まれています。

移行後は、Oracle AI Databaseに搭載された多くの機能を活用することで、データの活用が進められる予定です。その中でも「Oracle Advanced Compression」を使用することで、バックアップにかかる時間が約90%短縮される見込みです。このように、効率的な運用が可能になることが期待されています。

業務プロセスの革新



今回の移行は、GMOインターネットの業務において、柔軟な拡張性を実現するものでもあります。アクセスが集中する場合にも適切に対応できる余力が確保され、新たなサービス展開に向けて大きな基盤を築くことができるでしょう。さらに、DRサイトを活用することで、高度な分析やレポーティングを行うことも計画されています。これにより、意思決定の迅速化と正確性の向上が図られ、効率的な業務運営に寄与することが期待されます。

セキュリティ強化と結論



また、GMOインターネットはマルチテナント・アーキテクチャを活用しながら、高いセキュリティレベルを維持する体制を整えています。「Oracle Cloud Guard」や「Oracle Data Safe」を活用することにより、可視化と監査のプロセスが強化されており、従業員がより安心してデータを活用できる環境が提供されます。

GMOインターネット株式会社のインフラ技術部ミドルウェア技術チームのマネージャー、市村元識氏は、「高可用性と高性能を維持しつつ、コストと柔軟性も両立させる基盤としてOCIを採用しました。今回の移行を機に、データの民主化を促進し、業務プロセスの効率化を図りたい」と話しています。

このように、GMOインターネットのOracle Cloudへの移行は、業務の効率革命をもたらす重要なステップとなるでしょう。デジタル化が進む現代において、データの活用が企業の成長に直結することから、今後の展開が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
日本オラクル株式会社
住所
東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666

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