A.T. カーニー新代表に関灘茂氏が就任、経営戦略の転換を目指す

A.T. カーニーの日本代表交代

2023年、A.T. カーニーは新たに関灘茂（せきなだ・しげる）氏を日本代表として迎えることを発表しました。関灘氏は広範な経営テーマを扱い、多くのクライアント企業との密接な連携を通じて、さまざまなプロジェクトに取り組んできました。特に、消費財や小売、メディア、サービス、金融、不動産など多岐にわたる分野での実績が特筆されます。

新代表の経歴と取組み

関灘氏は1981年に兵庫県神戸市で生まれ、神戸大学の経営学部を卒業後、2014年にA.T. カーニーに入社しました。わずか数年でパートナーに昇進し、現在はマネージングディレクターとして同社を牽引しています。彼はINSEAD（欧州経営大学院）のプログラムを修了し、消費財・小売プラクティスとデジタルトランスフォーメーションにおいて日本のリーダーとして位置づけられています。

また、関灘氏は経済産業省の委員として新しいコンビニのあり方を議論したり、グロービス経営大学院の専任教授としてマーケティングや革新的戦略を教えたりと、多方面で活動しています。これらの経験は、今後のA.T. カーニーの方向性にも大きく寄与すると期待されています。

現職の岸田雅裕氏の役割

前代表の岸田雅裕氏は、2014年から日本代表を務めてきましたが、新たな役割として自動車、消費財、小売、M&Aなどのクライアントワークに専念し、A.T. カーニーグローバルの戦略策定を監督する引き続き重要なポジションに留まります。A.T. カーニーは、クライアント企業との事業創造と変革に注力し、社会課題に対しても積極的に取り組む姿勢を強調しています。

企業ビジョンと未来への志

A.T. カーニーは「The most admired firm（最も評価され信頼されるコンサルティングファーム）」を目指し、CEOアジェンダを支援しています。関灘氏のリーダーシップのもとで、社内外の優れた才能を集結させることで、企業と社会の発展へとつながるプロジェクトに取り組むことが期待されています。これからの時代に貢献するための挑戦が始まります。