放課後等デイサービスの新たな指針
2023年8月10日、東京を拠点とするぜんち共済株式会社によるオンラインセミナーが開催されました。このセミナーでは、令和6年度の法改正および報酬改定に基づき、選ばれる放課後等デイサービスがどうあるべきかがテーマとなりました。
開催背景
発達障害や知的障害を持つ子どもたちのための放課後等デイサービスは、2024年の現在、全国で約30万人が利用できる状況にあります。この間、事業所の数は約2万に達し、利用者が急速に増加していますが、すべての事業所が子どもたちのニーズに十分に応えられているわけではありません。この現状を踏まえて、令和6年4月から報酬が改定されました。これにより、事業所はより明確で効果的な支援方法を提供することが求められています。
セミナーの内容
セミナーには810名が申込、全国手をつなぐ育成会連合会の又村あおい氏が登壇しました。このイベントは、YouTubeライブで多くの人々に配信されました。セミナーでは、児童福祉法改正に関する重要な情報が紹介されました。
1. 児童福祉法改正と報酬改定
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児童福祉法改正の重要点: 児童発達支援センターが地域で果たす役割が明確化され、支援が求められる場面では積極的に相談するよう促されます。また、障害児入所施設の調整責任主体が明確になり、地域における連携が強化されるよう求められています。
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報酬改定: 児童発達支援センターの機能により、報酬が見直されています。様々な支援領域を包括的に提供しなければならなくなり、非常に短時間の支援は算定対象外になるなど、新しい基準が設けられました。
2. 事業者に求められる対応
- - ガイドライン改定: 支援の方向性を年齢別に示し、必要な支援の領域を具体化することが求められています。
- - 家族支援の重要性: 家庭生活を豊かにし、親子関係を大切にすることが支援の一環として注目されます。
- - 支援プログラムの公開: 令和7年度からは、支援プログラムを作成し公表しなければならず、これは事業所の訴求活動にもつながるとされています。
3. 児童発達支援センターの役割
児童発達支援センターは、事業所の単独の課題解決に留まらず、地域の連携を強めるための重要な存在となることが期待されています。このプラットフォームを利用して、地域全体で支える支援策の構築が必要です。
4. 参加者の声
このオンラインセミナーに参加した方々からは、「制度を詳しく学べて良かった」「わかりやすい説明だった」など、ポジティブな意見が寄せられました。保護者や現場スタッフが同様の悩みを抱えていることが改めて認識されました。
まとめ
今後もぜんち共済株式会社は、オンラインセミナーなどを通じて関係者や社会の理解を深め、誰もが暮らしやすい社会の実現を目指します。さらに詳しい情報は、
こちらのホームページからご覧いただけます。