乳酸菌エクソソームによる眼科疾患治療薬の可能性
背景
株式会社LABバイオテックは、北海道札幌市を拠点とする革新的なバイオ企業で、乳酸菌を使用した新薬の開発に取り組んでいます。このたび、眼科領域に特化した創薬ベンチャー企業、株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)と共同研究を開始しました。研究の目的は、乳酸菌のエクソソーム様構造物である細胞外小胞(EVs)を応用した眼科用治療薬の開発です。
乳酸菌EVsの特徴
乳酸菌原料のエクソソームには、腸管や血液脳関門を通過する能力があることが広く報告されています。この特性を活用することで、乳酸菌EVsは新たな薬物送達システムとして可能性を秘めています。また、通常の乳酸菌は炎症を引き起こすことが多いですが、一部の乳酸菌EVsには逆に抗炎症性作用が見られ、眼科用点眼薬への応用が視野に入っています。
共同研究の詳細
2026年4月1日に本格的に始まるこの共同研究では、複数のプロジェクトが進行予定です。DWTIは臨床試験の主導や製剤設計を担当し、LABバイオテックは乳酸菌EVsの解析やライブラリー構築を行います。この分業により、効率的な治療薬の開発が期待されます。
DWTIとLABバイオテックの役割
DWTIは、眼科領域での新薬開発を手がけ、自社製剤の上市にも成功しています。一方、LABバイオテックは新規乳酸菌研究に特化しており、900株以上の乳酸菌から得られるEVsに注力しています。これにより、乳酸菌EVsの活用が新たな医薬品の創出に結びつくことが期待されています。
次世代バイオ医薬品としての期待
LABバイオテックが開発中の乳酸菌EVsは、従来の幹細胞由来エクソソームに代わる次世代バイオ医薬品として注目を集めています。主な特性として、低コストで大量生産が可能であり、RNAやタンパク質の運搬にも優れています。これにより、経口服用が可能な新たな治療法の開発への道も開けます。
代表者のコメント
村上睦社長は、「乳酸菌EVsは長年の研究の成果であり、眼科分野でのDWTIとの共同は大きな前進です」と述べています。また、盛孝男副社長も「EVsの多様性が創薬素材としての魅力です」とコメントし、研究の加速を期待しています。
まとめ
この共同研究プロジェクトは、眼科領域での新たな治療方法の確立に向けて大きな一歩を踏み出しました。乳酸菌EVsを用いた革新的な治療薬の開発が進む中、今後の研究成果に注目が集まります。