見えない葬儀業界を変える、いちたにの挑戦
京都府南丹市にある葬儀社「いちたに」は、社員が出演するポッドキャスト「いちたにラジオ」をSpotifyで配信しています。この新たな試みは、見えにくい葬儀業界の舞台裏を明らかにし、地域の人々との信頼関係を築くことを目的としています。
「いちたにラジオ」の誕生背景
このポッドキャストは、葬儀業界が抱える不透明性を解消するために始まりました。葬儀に関する事柄は、多くの方にとって人生で数えるほどしか経験しないものであり、実際の料金やサービス内容が分かりにくいとの不安感が広がっています。いちたにはこれまでに約2万件以上の施行実績を持つ一方で、依然として葬儀社の人間味を伝える方法に悩んでいました。そこで、スタッフのコミュニケーションを直接聴いてもらうことで、葬儀社の人柄やチームの連携を伝えることができるのではないかと考えたのです。
番組の内容と展開
「いちたにラジオ」では、社長をはじめとする12名の社員が出演し、4名ずつ交代でトークを繰り広げます。台本に頼らない自然な会話を通じて、互いの信頼関係や職場の雰囲気を聴くことができるように設計されています。すでに配信されているエピソードは次の通りです。
- - Vol.01: 葬儀会社で働くスタッフのリアル
- - Vol.02: いちたにが目指す「納得葬儀」とは?
- - Vol.03: 「いちたに」で働く理由とは?
このような内容を通して、応募者や地域の方々に葬儀社に対する理解を深めてもらっています。
採用活動の変化
「いちたにラジオ」は採用活動にも大きな影響を与えています。面接に訪れる応募者のほぼ全員が、事前に番組を聴いた上でやってくる状況です。これにより、面接は会社の一方的な説明から双方向の理解を深める場へと変わりました。応募者は、既に社内の雰囲気や働き方を理解した状態で来るため、入社後のギャップを減らし、志望動機も明確化されるというメリットがあります。
地域との関係構築
また、地域の人々にとっても大きなメリットがあるといえます。いちたには無料の事前相談を行っていますが、ポッドキャストを聴くことで「まだ相談するほどではない」と感じている方々への安心感を提供することができます。スタッフの人柄や声が直接伝わることで、「もしもの時には、この人たちに任せよう」と思ってもらえる基盤を築けているのです。
代表取締役社長のメッセージ
一谷昌道社長は、「私たちの仕事は、ご家族に『心から納得できるお見送り』を提供することです。スタッフの人柄が何よりも大切であり、それを言葉だけでなく実際の会話を通して伝えたい」と語っています。ポッドキャストを通じ、聴いた方々が共感し、実際の顧客や新たな仲間として集まってきてもらえることが何より嬉しいと感じているようです。
今後の展望
今後も「いちたにラジオ」を継続的に配信し、多くのスタッフの視点や、事前相談、葬儀の流れといったテーマを取り上げていく予定です。また、対面での取り組みも重視しながら、「聞いていた以上に納得できる地域のパートナー」としての姿勢を発信していくとのことです。
このように、いちたには葬儀業界に新たな風を吹き込んでおり、地域の皆様との信頼の架け橋を築くための努力を続けています。