文化庁による活字文化の国際化支援事業が始動
今年度、文化庁は「活字文化のグローバル展開推進事業」の募集を開始しました。このプロジェクトは、豊かな日本の活字文化を海外に広めるため、日本国内の翻訳家を育成し、出版社が展開する作品が海外に届くための支援を行うものです。
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が事業を運営し、海外へのライセンスアウトを目指す日本の出版社や作家の支援を強化します。ここでは、この事業の詳細を解説します。
1. 助成金の主な目的
日本の書籍を海外にライセンスアウトする際、必要となる「企画書」の翻訳や作成、サンプル翻訳の費用を助成し、日本の出版社の海外展開を促します。この取り組みは、日本の文化を世界に向けて発信し、国際的な文化交流を進めるための重要な一歩です。
2. 支援対象
助成の対象となる費用は以下の通りです:
- - 企画書(シノプシス)の英語翻訳費用:日本語の企画書を英語に翻訳する場合の費用。助成額は最大8万円(税別)。
- - 英語企画書の作成費用:英語の企画書を一から作成するための料金で、助成額の上限は10万円(税別)。
- - サンプルの英語翻訳費用:サンプル文の翻訳に関する助成が行われ、こちらは最大50万円(税別)を助成します。
3. サポート件数
採択予定件数は、以下の通り設定されています:
- - 企画書の翻訳・作成:110作品程度。
- - サンプルの翻訳:24作品程度。
これらのサポートは、有識者による審査を経て決定されますので、質の高いプロジェクトが選ばれることが期待されます。
4. 公募スケジュール
公募の期間は2025年5月30日(金)14:00から、6月20日(金)23:59まで。その後、交付決定通知が2025年7月上旬に行われ、翻訳完了日は以下の通り設定されています。
- - 企画書の翻訳・作成:2025年9月30日(火)
- - サンプルの翻訳:2026年1月30日(金)
5. 申請方法
申請を希望する方は、VIPOの公式サイトにアクセスし、専用の申請フォームから手続きを行ってください。詳細な内容や応募要項については、
こちらをクリックしてください。
6. お問い合わせ
事業に関するお問い合わせは、VIPOの事務局までメールにてご連絡ください。件名には「問い合わせ:活字文化助成事業」を明記してください。私たちの文化をより多くの人に知ってもらうために、あなたの応募をお待ちしております!
この事業は、日本の活字文化を国際的に発信するための貴重な機会です。ぜひご自身や作品を世界に広めるための一歩を踏み出してみてください。