配管設計のデジタル改革を目指して
株式会社Arentと日揮グローバルは、プラント設計プロセスにおける配管設計の効率化を目的として、画期的な自動化システムを共同開発しました。この取り組みは、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する重要なステップとして注目を浴びています。
1. 共同開発の背景
近年、建設業界においては、設計プロセスの迅速化と効率化が求められています。特に、配管設計に関しては、膨大な数のデータを扱うため、従来の手作業によるアプローチでは多くの時間とリソースを要しました。これを解消するために、両社はそれぞれの技術力を集結させ、配管設計の一連のプロセスを自動化することに取り組むこととなりました。
2. システムの概要
この新しいシステムは、日揮グローバルが開発したPlot Plan自動設計システム「Auto Plot PATHFINDER」と、Arentが手がけるAI搭載3D CADシステム「PlantStream」を統合する形で構築されています。この統合により、設計者は機器レイアウトの検討から配管3D設計までを分断なく行うことが可能となります。具体的には、初期段階から一定の品質の3Dモデルを作成し、プロジェクトの効率を大幅に向上させることが期待されています。
2.1 自動化のメリット
このシステムによる最大の利点は、設計期間の短縮と品質の向上です。両システムの連携により、プロジェクトの初期段階から安全性評価や配管物量の自動集計を行うことができ、設計全体が迅速化されます。さらに、データの整合性も確保されるため、設計者の負担を軽減します。
3. 開発成果の発表
このプロジェクトの成果は、2026年9月15日に広島大学で開催される「化学工学会 第57回秋季大会」にて発表される予定です。この場で、両社の担当者が連携の具体的な成果、特に配管設計の効率化付与のトピックについて発表します。
4. 今後の展望
両社は、今回の成果に満足することなく、さらなる自動設計やデータハンドリングの範囲を拡大する計画を進めています。これにより、基本設計の初期段階から質の高い3Dモデルを迅速に生成し、下流業務へのスムーズなデータ展開を実現し、プラント設計の生産性向上に寄与することを目指しています。
5. Arentと日揮グローバル
5.1 株式会社Arent
Arentは、「暗黙知を民主化する」という理念のもと、建設業界のDX推進を目指している企業です。自社のSaaSプロダクト「PlantStream」は、設計業務の効率化を図り、業界全体の生産性向上に貢献しています。
5.2 日揮グローバル
日揮グローバルは、海外のEPC事業を展開している企業で、特に自動設計システムの開発に力を入れています。今回の連携もその一環として、更なる技術革新を進めています。
6. 結論
株式会社Arentと日揮グローバルの共同開発による配管設計の自動化は、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーションの新たな可能性を示しています。このプロジェクトが実現することで、業界全体の効率化と品質向上への期待が高まっています。これからも両社の取り組みに注目していきたいと思います。